第5話 グッパの呪い
-第5話(Part5)- グッパの呪い 仂草(ロクソウ)屋
グッパ「仂草屋までの地図は持ってるんや。やけど、それには『蛇の道(?)』を通らなあかんのや。」
-翌日-
蛇の道(蛇行)では、
『巳(み)』の蛇倉(じゃくら)が現れる。
邪倉「私(わたし)を倒せるかしら。」
勇(ユダ)「またオカマかよ。」
(※オカマでない設定や、白蛇でない設定も有り?
その場合、一人称は‘僕’か‘俺’。)
〈美意識高めの男児で、少しロン毛。
かつての名は‘シン’。〉
(傷だらけで、筋肉が脈打つ。)
蛇倉「2年前、20歳の時にこうなったのよ。それまでは普通の男子だったわ。『エビス様(平安蔵司)』(or 白狐)たる人物に出会う前、私のおヘソから、この白い蛇(ヘラクレスちゃん)が覚醒したのよ。そして『エビス様』に出会い、今のスタイルが確立したのよ。地獄にお行きー。」
勇(ユダ)「構うモンかー。」
〈相手(蛇倉)は、(猛毒塗りの)爪やムチを装備しており、電光石火の動きで使う。〉
グッパ「3分以内に片付けたる。」
苦戦し、3分以上が経つ。
グッパ「しもたっ、元の体に戻ってしもうた。」
小ブタの姿になる。
ピンチッ…。
勇(ユダ)「俺が覚醒(パッション)を操る事が出来れば…、こんな奴に、手こずる事なく…。俺も蛇のようにシブとく生きろ、って昔言われたけど、お前も随分シブといな。」
(蛇倉が勇に襲い掛かる。)
蛇倉「はかなく美しい命よ。消えておしまい!」
華憐(カレン)「ユダ!!危ない。」
その時、
「電撃剣!!」
雨の音と雷鳴と共に、影が現れる。
青稲妻(あおなづま)の佐助現る。
地面とは平行に、空中を飛び、刀が蛇倉のヘソを貫く。
蛇倉「ギャー…。」
死ぬ。
佐助「ユダ、お前の相手はこの俺だろ。こんな所でやられてどうする、詰めが甘いな。」
雷鳴と雲が去り、佐助の強張りが解け、倒れかかる。
佐助「俺もまだまだ、自分を調整できていないな…フフ。(笑)」
勇(ユダ)「サスケ、来てくれたのか。」
佐助「フン、華橋や空浮には、『もう少し修業すれば、飛行術は洗練され、飛行距離を上げる事ができる。』と言われたんだがな、お前達が心配で迎えに来てやった。飛空しながらの雷撃剣は大したモノだっただろう。」
ユダ「あいにくお前が来なければ『水の石盤』を取られるばかりか、命も落としてた所だぜ。」
佐助「先へ急ごう。」
仂草屋に到着した4人。
グッパ「いよいよ着いたな、薬はどこやー。」
お婆さん「いらっしゃい。」
グッパ「なんや婆さん、ここの主か!?」
お婆さん「20年以上、うちの爺やと共に営んでおるよ。爺やは死んでもうおらん。」
グッパ「ほな…、妖化を防ぐ薬は…。」
お婆さん「爺やの素潜りで、『新鮮なイカスミ』を手に入れん事には…。」
佐助「俺達が行く訳にはいかないのか。」
お婆さん「ふふふ…。そう来ると思ってな。海の底の化け物に勝つには、お前等2人(勇と佐助)、行け。ブタ・・と女は見るからに弱い。」
グッパ「何やてー!!(イラッ)」
お婆さん「条件は3つじゃ。
1つは素潜りで行く事。
精神的なタフ性が鍛えられる。
もう1つは魔物(イカ)を威嚇してはならん。
この辺は爺やはスムーズであったゾ。
最後は魔物の脚を傷付けずにうまくイカの墨だけをゲットするんじゃ。
お主らに出来るかな?」
勇(ユダ)「分かった、行ってくるゼ。」
佐助「拙者も、同行しよう。」
2人で行くが、あまりの危険さに、佐助は魔物イカ(亜獣ダイオウイカ)の触覚(脚)を斬ってしまう。
(勇は気合いでカナヅチである事を忘れ、挑戦するが、すぐに思い出し、イカを発見した直後に陸に戻ってくる。)
どうにか『イカスミ』をGet。
佐助「すまん、イカの脚を斬ってしまった。」
婆や「まぁ、本来は不合格を与えたい所じゃが、無事に『イカスミ』をGetして来ただけでもグッドだわい。早速、薬を作る前に…。」
「とりたて新鮮アミーゴ♪」踊り出す。
グッパ「イカの脚、食うんかい。」
婆や「素材を知る事が、調合術に繋がる。」(「ダンスはその儀式の内じゃ。」)
グッパ「よー分からん婆さんや。」
イカスミに次々と薬味(干した蛙やら)を調合し、仂草(ろくそう)こと魔法の薬草を完成させる。
婆や「出来たわい。コレを思い切り飲み、3分間、息を止めるんじゃわい。」
グッパ「よしっ、やったろ。」
婆や「(こんだけの量で効き目があるとは思えんが…。)」
グッパ「おぅ、人間や、人間の姿になったぞ。」
婆や「なに!?」
グッパ「なんや、額の紋章も光っとんで。喜んどんや。」
グッパ「婆さん、ありがとう。」
婆や「ついでに教えてやろう。3分間息を止めさせたのには訳があってな、3分間だけ今度はブタの姿になる事が出来るんじゃ。半妖性を解かなかったのには訳があってな、半妖状態の方がパワーが無限に…。」
グッパ「やったー。」
婆や「話を聞かんかー。」
(しかし、半妖の状態をキープできる奴は何年ぶりか…。
この男、素質があるわい。)
佐助「これは何だ。」
婆や「『地獄剣球(玉)(じごくけんだま)』じゃよ。」
グッパ「妖怪7道具の1つやないかい。わいに売ってくれへんかい。」
婆や「ふん、そう言うと思ったわい。お前の風呂敷からヨーヨーがはみ出てるのが分かってな。妖怪7道具が1つ、『風間ヨーヨー』じゃろ。そして、その品は、どんなに入れても大きく膨らまない『無限風呂敷』じゃろ。」
グッパ「当たり。わいに剣球を譲ってくれい。出来れば半額で。」
婆や「無料(タダ)で良かろう。ただしさっきの3つの条件を、1人でパスする事じゃ。無事に帰ってこれるかな。」
潜っていくグッパ。
「青龍連絶拳!!!」
顔面を仕留め、『イカスミ』を手に入れて3分で戻ってくる。
グッパ「顔面はボコボコにしたけど、脚は傷付けてないし、威嚇する前の3連続拳技で片付けてホームランや。勿論、素潜りやで。」
婆や「何と言う…、(こやつ、3番手と思っていたが…。この4人の中で一番素質があるかも知れん。)」
「かつて、(反則とは言え最速で)タイでイカを釣った者がいたが、同等か、それ以上の腕前…。」
【※後記は華橋の事である。
遠方からくしゃみ。
「ハックシュン。」】
「ヤッター。」
剣球(玉)をGet。ついでに仂草も、たくさんGetする。(解毒剤もいくつか。)
たまやんから映像が取り出される。
「華橋だ…、元気にしているか。ゴエモンの研究所(基地)がある島を発見した。もしかしからダース・ストーンも埋まっているかも知れん。すぐに帰ってこい。」
一同は華橋の元へ帰る事になった。
蛇の道を通るのは懲りたという事で、西の方からは向かわず、東の町で一泊する事になった。
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