人気の無い幼馴染のVチューバーの再生数の為にカップルを演じる感じで出演したらとんでもなくバズったんですが

アキノリ@pokkey11.1

第一章 バズった

第1話 彼氏彼女役でバズったんだが

Vチューバーという職業とは。

簡単に言えば自らの分身の美少女とか美男子に声を当てて動画を投稿したり。

生放送を2次元にしたりするなどを言う。

ゲームの解説とか。

そういう数多くに分類出来る。


だけどまあこのVチューバーも金は掛かる。

資材代とかな。

なのでそこら辺は恐らく広告収入のユーチューバーとさほど変わり無いので再生数が伸びなければ当然収益も無く。

悪循環が続き最終的には廃業するなどになる。

そんな感じであろうけど。


まあでも。

廃業寸前でもそれでも応援したい人が居るのは事実。

俺、遠山邦明(とおやまくにあき)17歳。

そんな俺だが幼馴染の山下桜子(やましたさくこ)17歳が底辺Vチューバーをやっているのを知っている。


中も茶髪の苺の髪留めを着けている美少女で.....声も良いのに。

本当に可愛らしい人形みたいな顔をしているのだが。

何故か再生数は2桁しかいかない。

累計も3桁止まりだ。

俺はそんな桜子を応援している。


彼女は本気でアイドルに憧れているから、だ。

なので応援したいのだ。

だけど再生数がこの様では.....、と思う。

SNSとかバズらせたら一発だとは思うけどなぁ、と思うが。

そんなSNSもなかなか着火しない。


そんな落ち込む桜子を見ながら俺は、テスト後だったら協力してやっても良いが、と切り出してみた。

そして約束の日になる。

ああ.....言い忘れたが桜子と俺は特に彼女彼氏の関係じゃない。

恋愛模様は無い。

腐れ縁って感じだ。


「今日有難う。協力」


「.....なに。お前の応援だからな」


「サンキュ。.....じゃあ早速だけど.....美男子設定したしね。.....私達、恋人感でやってみようよ」


「そうだな」


6月15日。

間も無く.....テストとかの期間に入りそうな時。

俺達は桜子の自宅でテイクをしていた。


それから撮り終わってからカウントダウンが始まって俺達はドベドベ動画にて収録した動画をそのまま流す。

アカウントは既に作ってあるので.....一生懸命にやった分だ。

すると待っていた人がごく僅かながらも反応してくれた。


「お。良い感じだな」


「そうだね。.....再生数も100回超えたし」


「.....だな」


桜子も嬉しそうだ。

俺は思いながらニコニコしている桜子を見ながら。

息を吐いてからそのまま息抜きにゲームをし始めた.....のだが。

これが超越のきっかけになった。

再生数が.....。



「.....なにこれ」


「.....さ.....30000?」


「え、ちょ。見間違いじゃ無いよね!!!!?」


1時間後。

たった1時間だが。

動画の再生回数を見たら3万回再生されていた。

かなりバズっていた。.....しかもついでにSNSトレンドに.....俺達の動画が上がっているしランキングも上昇している。

何だこれは!?


「.....え!!!!?」


「嘘だろ.....」


そんな感じで見ていると動画のコメ欄。

そこには、良い感じの夫婦仲ですンゴねぇ、とか書いてある。

俺達は顔を見合わせてから見ていたが。


結局俺が帰っても1日で.....10万回再生された。

嘘だろ、と思ったが

事実の様だった。


翌日になって桜子と待ち合わせている公園の表に向かう。

それから、桜子、と声を掛けると。

ぎこちない態度で俺を見てきた。

何だ?、と思っていると。

何で一緒に出るとこうなるの、と不満げな感じで聞いてきた。


「.....まあ良いけど.....何だか気に入らない」


「.....そうだな。でも良かったじゃないか」


「.....そうね.....でも。気に入らない」


で.....そのもし良かっらだけど邦明、と言ってくる桜子。

俺は?を浮かべて桜子を見る。

これからも一緒にVチューバーとして出てくれない?彼氏役で、と言ってくる。

俺は、おいマジか、と答えるが。

桜子は、マジよ、と目を輝かせた。


「これはチャンスよ。一攫千金の。人気の」


「.....いやまあそうかもしれないけど.....」


「嫌とは言わせないよ。.....出るの。お願い」


「.....」


あのな、と言ったが。

桜子は話を聞いていない感じだった。

目をキラキラさせてガッツポーズをする。

俺は盛大に溜息を吐くがまあ桜子の夢だしな、と思う。


協力しよう。

と思ったのだがこれが間違いだった。

何故か?

この先に待ち受ける.....全てが超越していたから。


恋とかそう言うのが、だ。

予想出来ない範囲にきたのだ.....。

まさかこうなるとは俺も思ってなかった。

まさにアオハルだったのだが.....。

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