第5話 証拠
夫のした事は危険な事だ。
とは言え、証拠が無い。
当時でさえ、証拠が無いから静観するよりなかったのだ。
何人かに相談として話したが、これと言って得策も無かった。
しかし。裁判をしてみて分かった。
証拠は無いなら作るまでだ。
プリンが云々と言う筆談形式のイメージで……
実際作れた。
客観的な信憑性の程は、人それぞれかなと思うけど。
創作でも何でもないんだから、作れて当然だ。
*
証拠を、作った。
息子とコピー用紙に、筆談形式で質問してみた。
息子は初めは楽しそうだった。
しかし、途中から表情が曇っていった。
でも、仕方ない。
こんな手段に出てでも、危険な事はやめさせなくてはいけない。
こんな作業、楽しい訳がない。
何で私が……悪いのは夫なのに……
何で私が……そう思った。
それでも証拠が無くては、何も始まらない……
本当。この件については慰謝料請求したい位だ。
※
息子との筆談形式の書面は、息子が小5の頃に作成した。
子供の筆跡箇所は、息子の筆跡だ。
現在、息子はもう中2になる。
まだシフトチェンジレバーの操作については、夫と話し合いが出来ていない……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます