保健室の先生と
milly@酒
第1話
学校の保健の先生が代わった。名前は滝下という。
歳は20代後半くらいか。いって、31、32というところか。肌がつるんとしていて綺麗だ。
前の先生は、容姿も仕事も普通だった。
今回の先生は、容姿端麗だ。仕事もできるし機転が利く。
「なあ、噂なんだけれども、あの先生って以前男子学生とやったみたいだよ。しかも、親公認だってさ。俺もワンチャンあるかな?」
どくん、と私の心臓がはねた。
「
「健全な男はこうなんだよ」
私は高校二年生。名前は
見た目は普通、中身も普通。
男友達はいるけれども、付き合うとかそういう感じでもない。
私は、保健室の先生に憧れるようになった。
優しい話し方で落ち着くこと。
容姿が綺麗なこと、美人。
言ったらきりがない。
先生を抱いた男子学生がうらやましい。
………………………………………………………
(先生視点)
私には呪縛がある。
それは、あの事件があったからだ。
夏休みの中旬ごろ、私の住むアパートから10分近くのところで、ずっと男子学生と話し合ってしていた。
丸刈りの男子学生だった。
「先生、僕は先生が好きなんです。ずっと前から好きでした。」
「それはわかったから、自分の家に帰りなさい。」
家へ帰れば、気持ちは落ち着くだろう。
「先生はわかっていない!僕の心も体もどうなっているか」
夏で日差しがギラギラとしていた。
会話は4時間続いた。
私は喉の渇きがひどく、脱水になりそうだった。アパートの周りも自販機はなく、スーパーまでは遠い。
「私のアパートへ行こうか。水分補給だけだよ。飲んだら帰ってね」
私はわかっていたのかもしれない。
家に帰ったらどういうことになるか。
私の感情としては、学生さんは「可愛いな」くらいしか思っていなかった。
くりくり坊主だし、言葉は直球だし。
私がドアを開けて玄関に入ると、案の定、学生さんは後ろから私を抱きしめた。
「そ、その前に、水分を取りましょう」
「僕は大丈夫だよ。先生、良い匂いがする」
「私が飲みたいの」
学生さんの手を振りほどくと、冷蔵庫にある麦茶をコップ2杯ほど飲んだ。
「先生、僕も飲みたい」
学生さんは私のグラスで麦茶を飲んだ。
そして…、私と学生さんは行為に及んだ。
5回もだ。
絶倫だった。若い男の子ってこうなのだろうか。
疲れていて、私は学生さんの腕の上で眠っていた。
しまった、夜になってしまった。
私は慌てて学生さんのご自宅に電話をかける。
母親が電話に出た。
「うちの子は、滝下先生のところにいるのではないでしょうか。私と父親は、息子は本望ではないかと思っています。そのまま泊めてやってください」
親公認の中、という感じだろうか。
そのまま、私は学生さんに抱かれ続けた。
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