家族の手本

@log1111

第1話

今日は、家族の誕生日だ。俺はそのために、色々と準備をする。まずは外でケーキを買い、当然プレゼントも買う。




「そういえば、確かあいつらが好きだと言ったものはこれもそうだったよな。せっかくだ。これも買おう。うっ、でも中々高いな。」「まあ、いいか。」




俺は、昔から俺を本当に気にかけてくれるあいつらが好きだ。自分を成長させてくれた救ってくれたあいつらが。一緒にいるとホントに心が落ち着く。 買い物を終わらせると、俺は家に帰る。そして、俺の部屋へ入ると仕事をしてるいつものあいつらがいた。




「ただいま。」


「おかえり。」


「おっ、おかえり!」「で?何買ってきの?見せてよ。」


「まだだめだ。」


「なによ、ケチ。」


「まあ、お楽しみだからせかすなよ。」「そうだよ。恵。」


「翔は本当に隼人の味方だもんね。」「最近はよく私に逆らってくる!」


そういうと、いつも通り腕を真っ直ぐ翔の方へ伸ばしはじめる。


「ちょっ!こちょこちょを仕掛けてくんなよ、恵。」


「そうだぞ。…でも、ほどほどだったら問題ないかも、」


「だって、翔」


「ちょっと隼人!?今、助けたよね!?」


「えっ?」


「えっ?」


「楽しめよ!恵!」


「ありがとう!隼人!」


「俺は楽しめねぇよ!裏切ったな隼人!てか恵は大体、こちょこちょを手加減しめもヤバいんだよ。」


「そんなことないよー。ちょっと、人よりも上手い!それだけさ。」


「頑張れ!」


「こいつらは…!」




そうして、恵は笑い転げる翔をたっぷりとこちょぐった後。満足そうに、穂を綻ばせていた。俺は話の本題に入る。




「さてと、恵君。栄養補給はできたかな?」


「はい!せんせー!」


「それじゃー我らという家族の誕生日1周年記念の開催準備をしようではないか!」


「おー!」


「僕は参加しない…」


「えっ!なんで!なんで!そんなこというの?翔君!」


「そうだぞ!」


「自分達の胸に聞いてみろ!」




俺と恵が顔を合わせる。そして…




「「わかりません。」」


「…。」ガクッ




そうして死にぞこないは気絶した。だから、布団を着せて、しばらく休憩させることにする。あとで、起こすけど。

俺たちは部屋を装飾するために部屋の片付けをしていた。だが、その時俺は懐かしい物を見つけた。思い出の品ってやつだ。




「!」「これは…」


「ん?どしたー?あっ、それかー。」「そんなんさっさと捨てちまえ!」


「おい!そういうこと言うなよ。」「それにしても、懐かしいなー。このステッキ。」


「ゴミだぞそれは…本当に。」


「そう思ってるのは恵み、お前だけだ。またの名を自称魔法少女。」


「やめろ。」


「ハハ。ごめんなさい。」




凄い怖い、あの顔。でも…




「さすがに捨てるのはだめな。」


「…」「分かりましたー。隼人さーん。」




不貞腐れた返事をする。でも、俺は思い出していた。あれは、3年前のことだ。俺は住む場所を失い、お金もほとんどなかった。だから、強盗をしようとしていたそんな時の話…

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