道草みたいな日常を車窓から眺めるような

阿賀沢 隼尾

昨日の私今日死ね。今日の私明日死ね。

 まるで人のように生きているかのよう


 人形が人の姿をして、人のように言葉を操り、生活して、生きているだけ


 本当は自分は人のカタチをしているだけのナニカなのではないか


 イキテイルフリヲシテイルダケ


 生きる意味などそんなものはどこにもない


 真っ暗なようでどこか朧げな光が僕を誘なっているかのよう


 生きる意味は過去から付いてくる


 拝啓、私へ


 過去からちゃんと生きているかと責められているように、濁流のように押し寄せてくる


 過去は常に私に語りかけて来る


 今、ちゃんと生きているのかと


 ああ、ちゃんと生きているよと答える事の方が少ない


 いや、元気ないかな


 あんまり元気ないな


 そう答える事の方が多い


 自分とそう対話する時間は殻で空の心に雫を落として波紋を広げるようなものに感じる


 間違っていた人生や正しい人生、豊かな人生、何者かであるよりも


 自分に純粋で正直な人生でいたい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る