第6話 お酒について考える

 賭博ともう一つ、人の人生を大きく左右するものとして、お酒は切っても切れないものだろう。酒での失敗、酒での健康被害、酒での依存症等、その害悪に苦しめられている人の数は、賭博の比ではなかったりするのだが、お酒の効用である、ストレス発散、人々との交流促進等、多くの人にとってかけがえのないものという側面も持ち合わせているが故、お酒という人類と切っても切れない腐れ縁とも言うべき存在だったりする。すなわちお酒との付き合い方が人生を左右するということでもあるのだが、未成年飲酒の横行、一気飲みでの若い命の喪失が途絶えない故、まだまだお酒に対する教育というものがおろそかになっているのも事実だろう。


 今でこそ酒席での多様性が認められてきたが、小生の若かりし頃は、酒のもつ正義感というものは半端なかった。酒を飲んで一人前、飲まないことは甘えている、だらしがない、つまらない、と酒を飲まない人間への人格否定は酷いものだった。酒を飲めない人間からすると、何が楽しくて、気分が悪くなり、動悸、めまいをおこして、おいしいご飯が味わえなくなるお酒を好んで飲まなければならないのか?なぜ人格否定までされなければいけないのか?と思うこと多々だったが。

 だからといって小生が酒飲みのことを悪く言ったり、否定したりしたかと言えばそんなことはしなかった。といえばかっこいいが言う勇気がなかったというのが大きいというのが正直なところだ。


 ただこれは偶然だが人生の大きな分岐だと今になると感じている。


 他人に人生や人格を否定される辛さを知っているからこそ、他人を否定するということをしなかった。だからこそ今がある。


 読者の皆様にどう見えているかは分からないのですが、小生は思ったら吉日、言わずにはいられない性格で、言わなきゃ損とでも言うべき性格だったりします。若かりし頃は(今でも若いと思っていますが・・)うっかり口を滑らした、言わずもがな事を口走り人を怒らすことが多々あったりしました。その中でなぜ人は怒るのか?ということを突き詰めて考え、得た結論として、無闇に人を否定すると良いことがないという教訓を得ました。

 昨今、SNS等で炎上する案件を顧みれば、一方的に相手(SNSの場合、世界中)を否定してることが多い気がします。たとえ正論だとしても、一方的に自分を否定されて気持ちが良いはずはありません。


 だからといって相手の事を全く否定せずに生きていけるのか?と問われればNOだろう。上手に相手を否定するテクニックもあるのだが、話が横道にずれすぎるので(もう十分横道にずれていると思うが)それはいずれこの連載の中で披露したいと思っている。


 今は、相手を否定したいと思った時にどうすればいいのかという事を述べたいと思う。

 ①まず、深呼吸する。

 ②そして、否定したい内容は、相手が自分で何とかできる問題なのか考える。

 ③それが、相手が自分では如何ともし難い事なら否定しない。

 ④相手が自分で何とかできそうな問題なら、自分が同じように否定されたら、どう感じるかを考える。


 相手を否定したいと思った時、これらを実行できれば、対人トラブルを大幅に減らすことができるしょう。


 お酒の話題が思わぬ展開になってしまったが、お酒と上手に付き合うというのは、人生を大きく左右するのだが、世の中まだまだ、お酒と上手な付き合い方を教えてくれる機会がないという方が多いのではないでしょうか。

 そこで僭越ながらこれから社会に出る成人に向けたお酒と上手に付き合う方法を述べたいと思います。

 ①適齢になる。(日本では20歳です)これを甘くみてはいけません。自分の体を守ることもですが、自分の信用を守る上でも大切です。

 ②自分のペースで少しずつお酒を飲み、自分の適量を知る。決していきなり飲み会や付き合いの場で飲み始めるのは駄目です。あくまで自分でコントロールできる環境下で、まず自分の適量を知る事を事前におこなうことが大切です。

 ③適量を守る。自分で自分を管理することはもちろんですが、他人から自分を守ることも大切。付き合いもあるとは思うのですが、これ以上は無理ですとはっきり主張することがとても大切です。それでも強要してくる人がいるのなら、その人との付き合いは考えた方がいいでしょう。もちろん、お酒が飲めない人は、飲めませんということをはっきり主張しましょう。

 ④休肝日を設ける。お酒が肌に合い、飲まずにはいられない人も多いと思いますが、お酒がストレス発散に良いのはわかりますが、お酒でしかストレス発散ができなくなる事がないよう、他のストレス発散方法も見つけましょう。第3話でお話しした通り、今は娯楽時代です。楽しいことが溢れています。


 以上、お酒の能書をタラタラ書きましたが、皆様、良きお酒ライフを楽しんでいただければと思います。


第6話:人生の塩梅

 無闇やたらと他人を否定しないでおこう。否定すると大きなしっぺ返しが待ってることが多いです。また、否定が多い人との付き合いも考えた方がいいでしょう。お酒を飲めない人を否定する人はもってのほかです。いますぐ付き合いをやめましょう。



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