第2話 自慢をしなことが自慢
この手の作品(自己啓発)によくあるというか、必ずと言っていいほどついてくるのが、作者の実績のお話。私はこれらのことを成し遂げました。これだけ稼ぎました。確かにその作品(本)を商業として捉え、多く販売しようとした場合、必要だし、書くべきだと思う。この作品も多くの方に読んでいただきたいと思っているが、小生の実績は割愛させていただく。オチとして披露する実績がないわけではないのだが、自慢するのが心底きらいなのである。ただ他人の自慢を聞くのは嫌いではないし、他人の自慢を批判しているわけではないのはご理解いただきたい。では、実績、自慢なくして読者に認めていただき、本作品を読んでいただけるのか?そんなの無理でしょ。と思われるかもしれませんが、無理だと言われればやりたくなり、何とかしようとするのが小生の生き方だったりするのです。面倒くさい性格でしょう?でも書く内容は簡潔、明瞭、読みやすく書きますのでご安心を。
少し自慢というものについて考えたい。自慢というのは、他人に認められたい、他人より優位に立ちたい、自分に酔いしれたいから、というのが一般的におこなう理由だと思う。他人に認められたい、優位に立ちたいがゆえ、自慢するとうのはよく見る光景だが、正直、自分で自分の実績を語っている人が、他人に認められているか、優位に立てているかと言われればそうではないことの方が多い。なぜか?本来、他人に認められるということは容易ではなく、長い信頼と実績を共有して認められるものである。しかし、自慢をすることによって長く信頼と実績を共有するという課程を省略できるが故、安易に自慢をするのだが、それを焦りと捉えられるから自慢は他人から認められない。焦りは信頼を損なう。皆さんも経験あると思うが、焦りは良い結果をもたらさない。焦ることによるミス。間違い、焦ることによる人に対する印象など、信頼を損ねることだらけである。
では逆に自慢をしないで短期間で他人に認められることができるのかと問われれば、かなり難しいと言わざるをえない。就職や商談、人脈作りの場といった短期で信頼を得なければならない場合、自己アピールをして自分を売り込まないことにはどうにもならない時がある。その場合、信頼を損なわずに自慢をするコツがある。相手に自分のことを聞いてもらうのである。例えば面接だと「あなたのこれまでに実績をお話ください。」と言われれば、遠慮なく語ればいいし、商談で自分を売り込みたい時も、相手に自分のことをもっと知りたいと質問してもらってから、自分のことを語ればいい。どうやって?簡単です。まず相手の人に興味を持ち自慢話を聞き出せばいい。そうすれば相手もこちらに興味をもち聞いてきてくれるはずです。それでも聞いてくれない?その人との付き合いを考えた方がいいでしょう。
結局、自慢というのは百害あって一理なしとまではいかないでも、それに近い、理のない行為だといえる。しかし世の中から自慢が消えないのは、人の承認欲求の強靱さゆえだろう。三大欲求「睡眠」「食欲」「性欲」に負けず劣らず人の人生を狂わしているのが「承認欲求」で、承認欲求の暴走が人とのトラブルをおこした事例・事故といのを皆さん見てきていると思います。人としての本能、欲求だからこそ逆らうことが難しく、コントロールも利かなくなりやすい。だからこれだけ理がないと分かっていても自慢というのはなくならない。
小生自身、自慢をしなかったからこそ、周りから信頼され、今の人並みな生活があり、幸せな生活を送れているのだが、しかし承認欲求には勝てず、自慢をしないことを結局自慢しているという訳の分からなくなるような自慢でもってこの章を締めくくりたいと思います。
第二話:人生の塩梅
自慢することをやめよう。自慢で得られる信頼は脆い。信頼は行動と結果から得るのが強固であり長く続く。
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