短編:サルカニ合戦~最後のケジメ~

MrR

それは漢の約束――

 100億円からはじまったサルとカニの抗争。


 ついでに焼かれる本能寺。


 何故か女体化している金髪美少女と化した織田信長と新選組の沖田 総司とカニの行き連れの幼女(CV釘〇)がサルとカニの最後の戦いの見届け人やってました。


 コ〇エースか。


 それはさておき、サルのニシキとカニのキリュウの戦いが今始まりました。


 ニシキとキリュウの付き合いはバブルの頃から。


 あの頃はまだ未来があった。


 夢があった。


 希望があった。


 人々に欲望や野心が溢れていた。


 そんな時代が終わり、そしてカニのキリュウは女のために自分の組の親殺しをしたニシキを庇い、刑務所でおつとめし、それから約十年後、仮釈放されました。


 カニのキリュウが見たのは変わり果てたサルのニシキでした。


 サルのニシキは嘗ての面影はありません。


 上に立つためならどんな手も使う極悪非道な893としての顔がそこにありました。


 沖田は「もうこれただの龍が〇くだよね? てか僕これでも公僕だからね?」と野暮な事言ってますが信長が「まあ大目にみてやれよ」と沖田を制します。


「どうしたキリュウ!?」


「ニシキぃいいいいいいいいいいいい!!」


 互いに殴り合い二人。

 キリュウのハサミが、ニシキの拳が互いのボディを傷つけます。

 

 両者の戦いは白熱し、カニのキリュウが優勢。


 しかしサルも負けじとヒートアクションの顔面膝蹴りをカニに決めます。


 サルとカニ。


 互いの戦いはどちらに軍配が上がるのか――


 なあニシキ――


 なんだキリュウ――


 俺達は――何処で道を間違えたんだろうな――


 人生に間違いもクソもあるかよ――俺はなるべくしてこうなったんだ――そこに後悔なんてねえよ――


 ニシキ――


 立っていたのはカニのキリュウでした。



 決着がついた後、サルのニシキは空気を読まずに出てきた一連の騒動の黒幕の一人である汚職政治家(さっきカニのキリュウがしばきあげた)と一緒に爆弾とともに心中。


 最後の言葉は「俺にもケジメとらせろや――」でした。


 爆弾による爆風で100億円の金がタワーの頂上が吹雪のように降り注ぎ、今頃周辺は大パニックでしょう。


 カニのキリュウは行き連れの幼女を養うために取り合えず新選組の沖田に幼女を預けて刑務所に帰っていきました。


 こうしてサルとカニの抗争は終わりました。

 

 織田信長はとりあえず謀反を起こした明智光秀と織田信勝をしばくために帰り、沖田は事件の収拾のために骨を折りました。


 そして再び数か月の時間が経ち、カニは出所後、事件で知り合った行き連れの幼女と沖縄で幸せに暮らしました。


 めでたしめでたし。


 織田信長から謎理論を展開するアイドル芸能事務所の女には気をつけろと釘を刺されましたが未だに謎なカニのキリュウでした。


 END

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