～１章～

日本とは程遠いとあるスラム街に一人、心優しき少年がいた

少年の名はガイア。歳は10、

特別容姿がいいわけでもないどこにでもいるような人間だ

母と二人で暮らしていたが母は自分に興味を持たなかった。母は稼ぎがよくスラムの中では裕福なほうで、お小遣いをくれた

そのおかげで他の子供とは違いごみを漁ることもない

それどころか他の人に食料をあげることもあり、少年の人望は厚く友達も多い

何の不自由もない生活を送っていたのだがスラムで平穏は続かない

ある男がガイアを襲ったのだ。犯行は計画的で誰も気づくことはない

頭部を一発、ガイアは気絶し持ち物はもちろん、服も剥ぎとられた

目をつけられたと気づいた母は躊躇なくガイアを捨てた。

裕福な生活から一変、無一文で放り出された

金のないガイアに興味はないとスラムの子供はガイアを無いものとして扱った

人間とは恐ろしい生き物だ

ボロボロの布をはおり、ごみを漁り、飢えに苦しむ日々。過酷な環境がガイアの心から優しさをなくし、代わりに怒り、憎悪などの負の感情に染まった。

彼はこの世への復讐を心に決めた

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