ただ今整氷中!
天上 杏
第1話 人気ランキングを無視できない男
<登場人物>
湯川晴彦(榛名学院スケート部部長)
滝野由依(マネージャー、二年)
滋賀可憐(全日本ジュニア女王、一年)
芝浦刀麻(主人公? 謎多き転校生)
霧崎洵(全日本ジュニア2位、世界ジュニア3位の花形部員)
☆ ☆ ☆
晴彦「二章でさあ、俺の人気が女子部員の間でダントツ最下位って言ってたじゃん? あれの詳細教えてよ」
由依「二章って何ですか?」
晴彦「え、何だろ……。まあいいや。とにかく教えて」
由依「あー。私達時々話すんですよ。誰推しかって」
晴彦「じゃあまず滝野ちゃんの推しを教えて」
由依「そんなの阿久津くんに決まってるじゃないですか」
晴彦「阿・久・津~? あんのクソベビーフェイス野郎……」
可憐「あたしも阿久津くんだなあ。何と言っても脚がイイ」
晴彦「脚!? 滋賀ちゃん脚フェチなの!?」
可憐「は? 違いますよ。着氷の時のあの柔らかさ! いっつもガン見しちゃうんですよね~」
晴彦「あ、そーゆーことね……じゃあ、阿久津の次は誰なの?」
可憐「湯川先輩じゃないですよ」
晴彦「知ってるよ、いいから早く」
可憐「何でそんな必死なんですか……アンケート取ったわけじゃないから分からないですけど、芝浦くんじゃないですか?」
由依「芝浦くん! イイよね~。フィギュア男子にいない感じが!」
刀麻「俺の話してます?」(ヒョイ)
由依「してるしてる。ねえ、芝浦くんって何か他のスポーツもやってた?」
刀麻「や、俺スケート以外ダメっす。……あ。でも、スノボとスキーはまあまあできますよ」
洵「……なるほど。雪もアリってわけか」
刀麻「うお、霧崎!? お前いつからいたんだよ?」
洵「次は『雪上のシヴァ』だな」(肩ポン)
刀麻「……何アイツこわ……」
(了)
☆ ☆ ☆
・前に私大戦か何かのライブ配信で山田さくら選手が石塚玲雄選手の着氷時の膝の柔らかさをベタ褒めしているのを見て思い付いたネタです。
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