TSシチュエーション集

荒弥タマキ

No.1 女体化過程 前編

今回は女体化の経過を主人公視点で追います。


登場人物


田中薫(主人公)

高校2年生、サッカー部。最近身長が伸びないのが悩み。


山田大樹

主人公の中学生からの親友。美術部。



「薫、お前背縮んだんじゃないか?」

「お前が伸びてるだけだろ」


大樹とそんな会話をしながら、身体測定を受けている。大樹はは1年で5cm伸ばした。対して俺は1mmも伸びなかった。成長期だってのに、体重も減っている。最近心なしか少食になってる気がする。体調は問題ないけど、すぐ腹がいっぱいになる。


4月14日


「ん゛んっ!」

「どうした、風邪か?」

「いや、ちょっと喉の調子悪いだけ」

「そ」


最近喉の調子が悪い、風邪は引いてないんだけど……


「ん?、田中今日遅いじゃないか?外周いつも上位だったろ」

「なんか今日喉痛いらしくて、調子悪いみたいっすよ」


4月16日 身体力テストの日


「8.7秒、どうした田中」


50m走、去年は7.1秒だったのに、最近身体が固いというか、うまく動かせてない。

握力は、えっ、35kg

落ちてる......筋トレは毎日してるのに。やばい。このままじゃレギュラー落とされる。俺はランニングと筋トレのメニューを倍に増やすことにした。


4月22日


「田中先輩、俺らやりますよ」

「いいって、俺やっとくから」



「田中先輩っていっつも残ってるよなぁ」

「でも最近調子悪いらしいぜ、レギュラーも危ないって」

「へぇ〜、焦ってんのかな」



おいおい、聞こえてるぞ。まぁ調子悪いのは事実だけど。

GWの3日間の合宿で試合がある。そこで結果を出さないと。



4月30日


「お兄ちゃん、寝てなって」

「……うるせぇ、学校行かないと」ゴホッゴホッ


熱が出た。でも休んでる場合じゃない。学校行けば下がってるだろ。


グラッ


「もう、フラフラじゃん、40℃もあるんだから。ほら、布団戻って」

そう言って妹は俺の腕を引っ張って布団に戻す。確かに熱でフラフラだけどこうもあっさり妹に引っ張られるなんて......。

明後日の合宿までに治さないと。


5月2日


合宿当日、とうとう熱は下がらなかった。俺は合宿に行けなかった。もう終わりだ。レギュラーを降ろされる。ここ数日、何も食べてない。喉もガラガラ。病院で点滴を打って帰った。


5月6日

熱は下がったけど、ずっと身体がだるい。筋肉も落ちてる気がする。声も調子が悪い。


「風邪、大丈夫か?」

「あぁ」

「お前、なんか声......まだ調子悪いみたいだな」

「喉は治ったぞ」

「いや......まあいいか」

「今日は練習休めって言われた。時間ないってのに」



5月7日


声はまだ高いままだけど、倦怠感は無くなった。今日から練習に戻れる。落とした体力と筋力を戻さないと。


「あれ、お前」

「ん?なんだよ」

「いや、なんでも」


大樹が不思議そうに見てきたけど、なんかおかしいか?

そういやあいつ......また背伸びてたな


5月8日

筋トレをしてるのに一向に筋力が戻らない。


練習の紅白戦中


ドガッ


「っ、すいません!大丈夫ですか」


「っつ......大丈夫大丈夫、ナイスガッツ」


後輩に吹っ飛ばされた。今までこんな事は無かった。


「田中、当たり弱くなってるな」

「まだ調子戻ってないんですかね」

「うーん」


練習終わり。ロッカーに忘れ物を取りに戻って来た時、監督とマネージャーが話してるのが聞こえた。やっぱりインハイでは俺は......。




5月9日


むにっ

腹の肉をつまむ。


最近、太ってきた気がする。でもなんか変な感じ。腹筋は割れなくなってるけど、お腹は出てない。でも、胸に違和感が。少し膨らんでるような......気のせいか。

体育や練習で着替える時、太ったのが少し恥ずかしかったので、コソコソ着がえるようになった。


練習終わり、監督に呼び出された。


「お前には、先に伝えておく」


......


「もう、分かってるようだな」


「......はい」


「悪いがインハイでは、ベンチスタートだ」


「分かりました」


「選手権もある。しかもお前はまだ2年だ、まだ取り戻せる。俺はお前が根性ある奴だって知ってるからな」


「......はい」グスッ


なんとなく分かってたけど、やっぱり突きつけられると辛い。自然と涙が溢れていた。


5月15日

また高熱が出た。今度は41℃。視界がずっとぼやけてる。喉に何も通らない。死にそう。


5月16日

熱は下がったけど、まだ38℃もある。病院に行った。


「んっ」

「ちょっとくすぐったいけど、我慢してね」

「っ、はい......」


触診を受けるとき、胸を出すのが少し恥ずかしかった。

短期間で高熱が続いていることもあり、検査をする事にした。



5月19日


熱は下がったけど......身体に明らかな違和感があった。シャツの上からでも分かるほど胸が膨らんでいた。俺の身体、どうなってんだよ。


「よっ、元気か?」

「もう、熱は下がったけど、検査結果出るまで部活は休めって」


「薫、お前髪伸ばしてんの?」

「ん?あぁ、最近散髪行けてねーな」


でも風邪引く前そんな伸びてなかったはずだよな......。


「田中くんおはよー、体調は大丈夫?」

「おう、まぁなんとか」

「......そう、よかった」


クラスの背の高い女子の目線に違和感が。もしかして抜かされてる?

俺は通りすぎる時、横目で見て背比べしてしまう。流石に抜かされてないよな。


体育の時間、俺は胸を隠す為、上からジャージを着て授業を受けた。さすがに熱いだろと言われたけど、なんとか誤魔化した。帰ったら、病院から検査結果が届いていた。


要精密検査って......しかも、入院しなきゃいけないのか。


俺、そんなにやばいのか?








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