罪と正義の村

ぴんくのーと

第1話 始まり

助けてほしかった。

この世界で僕はもう普通に生きれないから。

だから願った。

縛られることがない世界へ行きたいと。



僕はこれまでごく普通の生活を送っていた。

お金持ちでもなければ、貧乏でもない。

家族も友達もいるし、僕はこの生活を不便に感じたことは1度もなかった。

でもあの日この生活は突然終わりを告げた。


家族が殺された。

僕は殺される所そのものを目撃していた。

だから犯人を容易に殺すことが出来た。

この現場を見れば警察は正当防衛だと思うだろう。

実際の所、正当防衛ということで話がついた。


でも


僕は


1度の殺しで


殺すことへの快感を覚えてしまった


僕は人を殺してみたいと思ったことがあった。

そして、それが叶ってしまったことで僕はもう後戻り出来なくなってしまった。

これは授業で習った麻薬と同じだ。


学校に行くとみんなが僕に気を使っている。

友達でさえ気を使っているから僕はイライラした。

だから友達を殺した。


1人殺し、また1人殺し。

警察も僕がやった事に気が付かない無能さ。

この世界はもう終わっている。

可哀想な世界。


でもやっぱり警察はやる時はやるみたいで、3週間後に僕は警察の人に殺そうとしている所を見つかってしまった。

必死に逃げた。

疲れたもう苦しい。

そんなことを思いながら必死に走り続けた。


「こっち」


顔を上げると少女が手招きをしていた。

僕は罠だと疑うことも無く少女について行った。

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