2

「それにしても、夜に抜け出していいのか?」


艶耀は無視。


「質問に答えてくれないじゃないか」


「お前なんかどうでもいいわけだ」


「はー?お前が無視しろって言ったんだろ?」


「は?知らないから」


「いえーい!勝ったー!」


突然大声をあげる艶耀。びくっとする親父。


「マイペース人間なわけな」


「で、いつ出ていくわけ?」


「はぁー?しばらくっつったろ!」


「早く探せよ」


「仕事が忙しいんでねぇ」


「…雑用とか?」


「はぁ?んなわけねーだろ!俺がどれだけすごいか知らないんだな?バカだなぁ〜まじで俺天才なんですけど」


「自分で言わないだろ」


「優くん、そろそろ帰る」


艶耀は立ち上がった。


「勝手にどうぞ」


「なんかちょうだい」


掌を広げている。


「はぁ?プリンくらいしかねーぞ」


「ありがとう!持って帰る〜ちょーだーい」


艶耀はプリンを受け取り帰った。


「お前…いいように使われてるじゃん」


「別に」


「俺にも使われてるしーうける」


親父はなにが楽しくてうちにいるんだか。意味がわからない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る