4
俺って案外息子のこと考えてんじゃーん?
「げ。まだいるし」
帰ってきたぞ。そんで、親に向かってなんてこと言うんだ。
「お前、冷凍庫にしか飯がなかったぞ」
「…ほぼ外食なんでね」
「嫌そうな目をするなよ」
あからさまなんだよ。
「勝手に冷蔵庫開けるな」
「プリンとかいらねーぞ」
「それはしょうがなく買った。ほとんど
世話焼きだなぁおい。
「で、俺に晩飯はないのか?」
「ねぇよ。帰れ」
なんてやつだ。こんな強情でわがままなの、俺にそっくりなんですけども?
「は〜部屋探しめんどくせぇな。しばらく居座るぞ?」
「なんだと?」
「いいじゃねーか」
「…まじで帰れよ」
ったく。ひどいやつだ。本気で言うとかどう言うことだ。
「守のところにもう一回行ってみるかな〜」
財布と携帯だけ持って出て行く。
荷物あるからすぐ帰れるぞ!
自分の飯を買いに行くか〜
守は1人暮らしが長いから、きっと嫌がってるんだろな。だがな、俺がめっちゃいい物件借りたらみんなで住んでやるんだからなー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。