「【良い所も気になる所も書く】ルールで読む企画【読専歓迎】」の企画でこさせてもらいました（これ、すごいいい企画だと思います！）

【良いと感じた所】
魔法少女の敵が政治的な理由で手が出せない存在になってしまった世界観とか、ハードでドライな空気感とかが完全に出来上がっていて、単純に「小説が上手いなー」って思いました。
多分、話らしい話がなくても読めてしまう作品を作れるくらいの技術をお持ちなのに、そこに魔法少女のモチーフまでサービス的に加えてもらえたことでキャッチーさ（取っ掛かりやすさ）も加わって、ただの「重厚な雰囲気だけ」とか「世界観の押し付け」ではない、エンタメ作品としての完成度の高さを感じました！

【気になった所】
（自分がこの作品のすべての内容、伏線を理解できている自信はないのですが・・）
魔法少女のモチーフがとっつきやすいのはあるのですが、その分、本筋の重厚さというかドライ感を減らしてしまっている部分もあるのかなーと思ってしまいました。（ポッペとか魔法の文句とかのミスマッチ感は、むしろアリです！）
いっそ、バトルとかアクションは全部過去のリアル魔法少女時代として描写してしまって、現在部分ではもっと主人公、ラスボスの思想的な部分を「もう、読み進めるのしんどい……」くらいまで深堀りしちゃうとかでも良かったのでは、なんて思ってしまいました。