あの日を忘れられない僕がいた
沖野 紅
プロローグ
青春の1ページ。ただそれだけ。
なのに何度もそのページを指でなぞる。
***
高校最後の県大会の帰り、駅で告白をした。
同じソフトテニス部で明るくて元気で負けず嫌いの女の子。
色々と告白の言葉を考えていたが、いざ、呼び止めて告白をしようとしたら緊張して考えていた言葉が全部消えた。
結局、シンプルに「好きです、付き合ってください」そう言って目をつぶり手を前に差し出した。
差し出した右手が温かくて柔らかいものに包まれた感触で目を開けると「こちらこそ」と彼女が笑った。
今までにないくらいの心臓の鼓動を感じたの覚えている。
人生で初めての彼女ができた瞬間だった――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます