ハーレムを目指してヤンデレに刺された俺、二度目の人生で完璧なハーレムを目指す。
桜城カズマ
桐壺
ハーレムにヤンデレ属性は必須だよね
いつの時代であろうと、ハーレムは男の浪漫だ。
可愛い女の子たちに囲まれて、きゃっきゃうふふのリア充生活。最高じゃないか。
俺はハーレムを夢見て女の子を口説いて口説いて口説きまくった。
結果。
「ねぇ、どうして浮気するの?私じゃダメなの?」
「――!!――っ!!!」
監禁された。
口をガムテープで雑に塞がれ、手足を完全に拘束されている俺はどうにかここから逃れ、助けを求めようと暴れるも無為に終わる。
俺を監禁した女の子の手には鋭くそして鈍く光を放つ包丁が握られている。
よく研がれているようで、その側面には彼女の綺麗な顔が反射している。
どうやら現代日本でハーレムを作ることはできないらしい。
「貴方を殺して、私も死ぬ。いいわね?」
ニッコリと笑う彼女が、そろそろトドメだと言わんばかりに刃先を俺に向ける。
約十八年の人生。数々の女の子を恋人にして行った結果、ヤンデレに引っかかり死亡。
父さん、母さん、ごめんなさい。俺はここで殺されて終わりみたいです。
「――ーっ!………………」
ぐさり、と俺の体が貫かれたのがわかった。
痛い、いたいいたいいたい。
ドクドクと、血が流れる音が聞こえる。
刺された刃は抜かれ、もう一度刺された。
そしてまた抜かれ、もう一度。
「そう……またね……」
三度目の刺突の時点で、俺は意識を失った。
願わくば、来世はハーレムを築くことのできる世界でありますように。
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