第33話 9回裏ジャガーズの攻撃
(実況中継)
「9回表を終了し、4対2でパイレーツがリードしています。ジャガーズの9回裏の攻撃は1番の風間からです。ピッチャーは亀山に代わって菅野が7回、8回を好投しています。果たして田村まで廻ってくるのでしょうか? 1打席目のホームランで42号となり、バークランドと並んでいます。川籐さん、田村の次の打席が楽しみですね」
と江川が言った。
「確かに楽しみですが、菅野は勝負をするでしょうか? ジャガーズのファンは絶対に勝負しくれることを願っていることでしょう」と川籐が言った。
「風間がバッターボックスに入りました。 初球を打ち、センター前ヒットです。
ノーアウト1塁です。2番の中谷、バンドで送るのか、それとも打っていくのでしょうか? 菅野、第1球目を投げました。 アウトコース高めボールです。第2球目を投げました。中谷、セーフティバンドです。菅野、2塁を諦め1塁へ送球、間一髪アウトになりました。1アウト2塁です。3番の高木がここでヒットを打ってくれれば、まだチャンスはあります。菅野、第1球目を投げました。高木打ちました。打球はライト方向へ飛んでいます。ライト、バックしています。スタンドへ入るのか? ライトはジャンプをし捕りました。それを見て風間は3塁へタッチアップしました。2アウト3塁となりました。ここで、4番クルーズがバッターボックスへ向かいます。菅野、一球目、二球目とボールは低めに入り、二ボールとなりました。やはり、クルーズの一発が怖いですね。そして、菅野、第3球目を投げました。しかし、ボールは低め内側に入り、クルーズの足首近くへ当たっているようです。 デッドボールです。
2アウト1塁、3塁となりました。クルーズの代走、亀山が1塁へ向かいました。再びチャンスで田村の登場です。ぜひとも、田村に打ってほしいですね」
「菅野は恐らく田村とは勝負しないでしょう。満塁策にする可能性がありますね。現在、パイレーツのバークランドとホームランが42本で並んでいるため、悔しいですが敬遠するでしょうね」と川籐が言った。
「やはり敬遠のようです。すでにキャッチャーは立ち上がっています」
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