第28話 優勝争い

7月下旬になった。ジャガーズは、貯金を5としていたが、首位のパイレーツとは、まだ6ゲームの差があった。


そして、ホームランではパイレーツの主砲、バークランドが34本、ジャガーズの田村は、ここ1週間で8本を打ったため29本になり、その差を5本としたのである。



8月の初め、大地はまだ集中治療室のままであった。



そして、主治医の阿部は大地の両親へ、今後回復の見込みは非常にきびしいと通告した。



田村は大地との約束を守るまでは、大地には会わないと自分自身に誓った。




8月の中旬に、ジャガーズは奇跡的に7連勝をして、首位のパイレーツとの差をついに2ゲームとしたのである。



田村のホームランが36本、バークランドが38本となり、その差が2本となった。



そして、優勝の争いはパイレーツとジャガーズに絞られたのだ。



ホームランキングも、大方の予想に反し田村の名前も挙がってきた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る