日本語を間違えている
エリー.ファー
日本語を間違えている
「この中にビビってるやついるのかよ」
「いないよ。いない、いない。絶対にいないよー」
「あ、お母さんっ」
「先生はお母さんじゃありませんよ」
「そっか、去年までだったよね」
「ごめんね」
「ご自身はどうなのですか」
「バキバキですね」
「逮捕します」
「でしょうね」
「え、どっちが自分なのか分からなくなっちゃったってことなの」
「そうです。はい」
「でも、幸せなら大丈夫です」
「もう少し、考えて発言しませんか」
「あなたと違って、考えないと幸せが感じられないわけではないんですよ」
「キレてるんですか。キレてますか」
「え、そちらもキレてますか」
「いやいや、聞いてるのはこっちなんで」
「いや、別に答えなきゃいけないルールとかないんで」
「質問に答えるだけですよ。できないんですか」
「は」
「何が、は、だよ」
「なんだお前」
「やるか、おい」
「いっぱいだぁっ、いっぱいだぁっ、いっぱいだぁっ」
「少ないなぁっ、少ないなぁっ、少ないなぁっ」
「デカ盛りだぁっ、デカ盛りだぁっ、デカ盛りだぁっ」
「お値段がぁっ、高いなぁっ、いらないなぁっ」
「極めて近い将来、引退します」
「いつ頃になるか、とは聞きませんよ」
「ありがとう」
「うん。大丈夫だよ」
「私、失敗しませんから」
「まぁ、お前は何にも挑戦してねぇもんな」
「倍返しだ」
「何を」
「倍返しだ」
「じゃあ、倍返しの倍返しですね」
「欧米か」
「ちょっと確認がとれていないので何とも言えないのですが」
「欧米か」
「はい、面白い面白い。えぇと、確認しますね」
「らいふいずびゅーてぃふる」
「あぁ、すげぇ泣ける」
「やー」
「わー」
「ぴゅー」
「可愛いからって騙されないぞ」
「こーんにちはー」
「めっちゃ良い挨拶だなっ」
「ありがとう」
「いいってことよ」
「攻めますねぇ」
「攻めますかぁ」
「攻めるしかないでしょぉ」
「攻めるべきですかぁ」
「攻めるべきですねぇ」
「守るべきですよぉ」
「守るべきですかねぇ」
「守るしかないですよねぇ」
「責めますよぉ」
「僕をですかぁ」
「そうですよぉ」
「責めますからねぇ」
「責められますねぇ」
「ひろきあくおとのうれらないあないーっ」
「えっ、何、なんて言ったの」
「ひろき、あくおとのっ、うれらないあないぃーっ」
「いや、ごめん。マジで何言ってんの」
「ひろきっ、あくおとのうれらないあないーっ、いーっ」
「お前、滑ってるよ。マジで」
「それって、あなたの感想ですよね」
「走り切りました」
「完走ですよね」
「ドライ」
「乾燥ですよね」
「幕間の演奏」
「間奏ですよね」
「僕は死にましぇん。まだ、最終形態を残しているから」
「ぶったね、二度もぶった。あっ、三度、四、五、六度もぶったっ、ちょっ、やめっ」
「閉店ガラガラ」
「あー、やっぱりシャッター、ちょっと壊れてきてますねぇ。静音のやつもありますけど」
「あ、じゃあ。そっちで」
「ぶんぶん、ハローチューブ、キンキンです」
「冷やした管を売ってるって聞いたんですけど」
「ハイ、ハローチューブ、キンキンですよ」
「べいぼん」
「ちゅらちゅら」
「ナッチュリボウムベイスター」
「ぺけもん」
「今日は何ー」
「は。その質問、哲学過ぎない」
日本語を間違えている エリー.ファー @eri-far-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます