ティラミスの詩

霧這

夢に見たケシキは棺桶でした

人が生きると書く

ジンセイに恋をした

カサなった木綿もめん

蜘蛛の巣だと知った

だましたな、だましたな

きっと庶幾しょき

好きが訛って

産まれたんだ


どうして生かしたの

カミサマとやらが居るか

……居ないでしょ

その顔にキブシを塗って

バツじるしを染めましょう

檸檬色の百合を供えるの

大好きなヒトに

バケモノからの誘いを


許さない代わりに

一生愛するね

棺桶はこでオヤスミ

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ティラミスの詩 霧這 @Sachi8hyA9sya7

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