第4話 飛梅
袖を捲り隠していた短剣を持ち、刀身に触れる。力を開放するための言葉、刃号を口にする。刃号は持ち主が一定の練度に到達したと魔剣が判断した時に、魔剣が教えてくれる。そして初めて刃号を発動した際に魔剣は無銘の状態である。
そして私の刃号は以下の通り
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ。」
古歌を思い出すこの
名は!
「飛梅!紅梅!」
短剣は赤と黒の双刀に変化し、短剣を収めていたところにはプロテクターが装着されている。
「双刀の抜剣...いやはや、すでにそこまで到達しているとは....提出する予定の
「抜剣?違うね、これは
足に魔力を流すことで高速移動する〇〇◯特有の技、双脚を使い、ローウェルの背後に回り込む。
「早い!?」
「6章の69頁!
技を放つと同時に魔力で空気中の水分を操作して霧を発生させローウェルは攻防一体の防御系魔法を詠唱し始める。
「聳え立つオルートの壁!
つづく
(一時凍結)ロストフェアリー リメイク版 赤ぬこ むぎ猫 @akanuko
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