𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲.8


あの夢から俺は目覚め


曖昧の記憶の中


「あれは一体なんだったんだ....」



そう呟きながら寝ていた体を起こして布団を退かす。今日は訓練が無いため少しだけ、部屋で過ごそうと思い、スズを鳴らしてメイドたちを呼び軽い軽食とコーヒーを頼む



俺はメイドたちが持ってきたものを小さなテーブルに置いてもらい退室させる。


その後にベルを鳴らしてセバスを呼び、数分後にセバスが来る


「おはようございます、アルノルト様」



「ああ、おはよう」


そう軽く挨拶をしてから俺は本題に入る


「セバスよ、今日の母上とレイラの日程は知っているか?」



そう聞くと少し意外そうな顔をしてセバスが俺に問いかける


「セリカ様は今日は公務で外出です、レイラ様の今日の予定ですが、確か新しい先生のレッスンでしたかな」


そう言われて俺は



「そうか、母上はしょうがないか、だがレイラはこの城の中にいるんだったななら、まぁ嫌われてはいるが、少しばかり様子を見るのも大丈夫だよな?セバス?」


俺は自信なさげに言ってしまったが、セバスは



「大丈夫ですよ、アルノルト様きっとレイラ様もそこまで拒否することは無いでしょう」


そう言ってくれるセバスに少し安心しながら俺は軽食のひと口サンドとコーヒーを飲む



一息ついてから俺は部屋から出る


セバスと皇宮を歩きながらレイラがいる部屋へと足を運ぶ、今日はダンスやマナーレッスンをしているとの事なので、俺はレイラの所へ歩を進める。


歩いて数分で目的の場所に到着する



俺は自ら扉を開けて中へとはいる


「な、何故、お兄様こちらに....」


そう問いかけるようにか細い声でレイラは呟くそこにいたダンスを教えている先生は俺を見て険しい表情する



それに俺は



「レイラの習っている所を見たくて訪ねてたのだ」


そういうのであった




▼▽▼▽▼




レイラside



今日私は、ダンスのレッスンとテーブルマナーをする為に、今はダンスのレッスンの先生を呼んでいた。


ダンスの足運びや所作を私がやっていた時にそれを起こりました。



扉がノックされて扉が開きそこに居たのは―――


「な、何故、お兄様がこちらに....」


入ってきたのはアルノルトお兄様でした、そしてお兄様は、私を見てこう告げました



「レイラの習っている所を見たくて訪ねてたのだ」


そう私につげたのでした。


私がダンスのレッスンをしている間、お兄様は私の所作や動きの姿を見ている。


数時間たってからお兄様は立ち上がって先生と私のところに来られて言いました



「宜しければ私もあなたの授業に参加したいのだがいいだろうか?」


そうお兄様が言われて先生はなんとも言えない表情になりますが、受け入れるしかないような顔をしていたので、私は



「お兄様、この先生は私が呼んだ先生なので、ちょっと図々しいのではないでしょうか?

それに、前まではそんなことをするつもりは無いと言っていたお兄様が、なぜ急にそのようなことをなさるのですか?

無駄なあがきだとは思いませんの?」


そう言って私は、言ったことに今更気づいて青ざめてしまいました。

こんなことを言って怒鳴り散らして来るかもと思っているとお兄様が、私の頭に手を置いて宥めるように撫でてくれました。


私は顔を上げると、何やら辛そうな顔をしたお兄様がいて、今にも泣いてしまわれるのではないかと思える程、弱っていました


そんな弱りきったお兄様が私に話しかけます



「そ、そうか...そうだよな、今までの私は、レイ...お前とは何も話す事もせず、興味も持たななかったからな...済まなかった、今のことは忘れてくれ、邪魔をして悪かった、今日の所は引き下がるとしよう。また出直してくるではな...」


お兄様がそう言って、部屋から出ようとしています。


先生と私は何も言えずに、お兄様が出ていくのを眺めることしか出来ませんでした。



あの時かける言葉があればなどと思いながらも『また出直してくる』という言葉に期待をしながら、私は今日の事を思いながら授業をうけるのであった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



少し早めにかけたので、投稿しました!!


次回は、明日のこの時間帯にあげるのでお楽しみにヾ(`・д´・)ー|) ≫――>


それでは*˙︶˙*)ノ"

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