間話 リルとサラの術講座~

「君がわかるように、僕とサラが術について詳しく教えてあげよう」

「知っているなら聞かなくてもいいわよ。耳を塞いでいてね」


「術には様々なものがあるのは何となくわかるだろう? 

例えば魔術。これは悪魔と契約することによって

その悪魔のもつ術を発動する。魔法だね」

「この世界で魔法を広く使う地域もあるわね」

「それから君がいう幻術。イメージの力が具現化するが

適性が必要だ」

「適性があれば契約は不要。便利よね」


「そして妖術。こちらも適性が必要だが

人を操ったり、たぶらかしたりする術が多いね。

イメージがなくても発動はできる。ただ適性がないものがほとんど」

「妖魔でもほとんど妖術の適性がない者もいるけど一つくらいはあるわ」


「そして呪術。その辺の草を喋らせる言霊や

呪いを付与したり、後から効果を発揮するものが多い」

「呪いをかけたかどうかをわかりにくくする技もあるわね。

知らないと危険よ」


「秘術は技に近い。これら以外に分類される術の総称だね。

細かく分類すれば、空間術や重力術、邪術とか。使用者は極めて少ない。

特に空間術を使えれば、領域道具を作る事も出来る。

アルカーンのあの領域みたいなものをね」

「便利! だけど希少!」


「さて、魔術は使えないからおいといて。幻術は使用したことがあるなら幻術からいこうか」

「おー!」

「幻術には燃斗や燃臥斗のように

より威力を高め軌道を変え、形状を変えて攻撃する手段がある」

「燃刃斗なんかかなり強い!」

「火、水、風、土、氷、雷、光、闇など魔法に準ずる攻撃手段を持つが、魔法と違って

イメージなので詠唱は不要だ。魔術は詠唱がいるね」

「幻術は便利ね。魔術も無詠唱で行える者がいるけど

イメージで威力は上がらないわね」

「そして妖術は、妖具に妖力を籠めたりも出来る。

モンスターを体内の器に入れて発動するんだ」

「入れ替え可能! 入れる器の中身はあなた次第!」

「それこそモンスターの種類によって出来る事は変えられるし

戦闘スタイルも大きく変わる。妖かすことこそ妖魔だろうね」

「妖魔は強い! 妖魔最高!」

「秘術は妖術や幻術の派生型。適性があるかは君次第だ」

「持っててラッキー! 持ってて嬉しい! それが秘術!」


「ざっとこんなところだね。それじゃ装備選びに戻ろう」

「おー!」

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