第27話
ダイオウイカに運ばれた海域で、クジラに遭遇。ダイオウイカはクジラに美味しく食われてしまった。
ダイオウイカとクジラの壮絶海中バトルの余波で海上付近まで浮上してしまった。やばいな。人間の生息域近くだと俺捕まる。
だが、時すでにお寿司。遅し。
ゴツン!バッシャーン!!…ドボン!
「え?え?え?う、うあああああああああああぁぁぁぁーゴボゴボ!!?」
いきなり、海中から何かにぶつかられ下から上に打ち上げられた。久しぶりに見た海以外の景色は、輝いて見えたが近くにクルーザーを発見してしまった。やばい!捕まる。だが、俺を打ち上げた奴らは俺を逃がす気がなく、尚も俺を打ち上げる遊びをやめようとしなかった。
その正体はシャチの群れ。
海の王者に目を付けられるなんて最悪だあああ!
バッシャーン!…ドボン!バッシャーン!…ドボン!
俺はシャチの尾ビレアタックに打ち上げられるボールと化した。
うぇぇぇ、め、目が回る〜!
そ、そういえば、シャチって遊びで他の生き物を殺す最悪な生物って前世のテレビ番組でやっていた。つまり、飽きるまで俺はこのまま。チート能力があれば…
何度か打ち上げられてると慣れてきた。
クルーザーは徐々に近付いて来て何人かの女が乗船してるのが肉眼で確認出来る。
俺に飽きたシャチ達が船にアタック仕掛けておちょっくっていた。多分、新しいボールの催促だろうな。
アイツら囮にして逃げれないかな?
でも、俺で遊んでる個体が飽きるとは思えないんだよな。…メスなら突っ込んでヤレたのに。
あ、クルーザーが沈み始めてる。船底に穴が空いたのか?とりあえず、俺が捕まる心配はなくなったな。安心。
…あー、君たちそういう"遊び"しちゃうの?人間並に残酷だね。
シャチのオスの生殖器、長さ的に聖槍だな。アレってデカく長くて柔らかいらしいんだが…クルーザーに乗っていたのは女、つまりどういうことかと言うと交尾ごっこをクルーザーの女達にしてるというエロ同人のような展開。
ま、やられた女は内臓損傷か破裂したのか股間から大量出血させて苦しんでるようだ。
あ、ああ、君たちって肉食だったね。
今、女が一人シャチに食われた。うわぁ、血の匂いに寄ってきたサメまで食われてる。
そして、俺も左半身を噛み付かれているが無傷!ノーダメージだよ!ははは
シャチ達の狂宴が終わっても俺はシャチ達に解放されないようだ。
コイツら頭良すぎるから怖いんだよね。
俺はそのまま、身体の何処かを噛まれながらシャチと共にすることになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます