第19話
最近の俺のルーチンは朝日が昇るとともに女海賊達と一緒に起きて部屋の掃除を一緒にする。
部屋の掃除が終わったら女海賊達と一緒に海へ水浴びしに行く。その時に朝の生理現象をハッスルして発散する。
太陽がだいぶ昇ってから女海賊達と一緒に船に乗って沖まで出る。最近、知ったのだが女海賊達の仕事って漁師と人喰いサメの間引きと海底に沈んだ船の物をサルベージだっけ?するのが主な仕事らしい。なるほど、海のトレジャーハンターだから海賊なのか?
夕方になる前に陸に戻って夕食をともにして、次の日に支障しない程度に女海賊達とお楽しみをして1日のルーチン終了。
ちなみに、俺の服装は未だに全裸。今更服なんて着られっか。
女海賊達と一緒に行動してるおかげで肌はかなり黒くなったが、彼女達に比べたらまだまだ白い。
たまに、ソマリア以外の国の女が来たりするが女海賊達が俺を隠すからどんな女が来ているのか直接は知らない。だけど、会わせたくないってことはそういうことなんだろうな。
そんなこんなで、早いもので10年経った。あっという間だな。
女海賊達との間に何人も子供を授かった。相変わらず、俺の種は女が生まれやすい。だけど、やっぱ可愛いものだ。1人で立ち上がれるようになると俺にべったりくっついて来る。善き善き。
3年くらいになるとやっと女海賊達の言葉が分かるようになった。学習能力の悪さはやっぱ直らんな。
女海賊達以外とも食べ物とかを対価に行為をしていたからソマリアではプチベビーラッシュ到来したとか。男も少なからず生まれているようで、お礼の牛が美味しかった。
「ダンナ、あたし達ちょっと商人と交渉してくるから子供達の面倒見ていてくれるか?」
「ああ、任せとけ。気を付けて行けよ。」
「ダンナ、私達の帰りを子供達と一緒に待っていてくれ。」
名無しの俺を女海賊達はダンナと呼ぶ。みんなのダンナだからって。俺も特に抵抗感はないから好きに呼ばせている。
女海賊達を待っている間、俺は日本の昔話をアレンジしたのを子供達に読み聞かせる。
どんぶらこっこ、どんぶらこ
川で洗濯をしていた女の元に小舟が流れて来た。
女は洗濯をやめて小舟を岸まで引き寄せた。
小舟には男の赤ん坊が乗せられていた。赤ん坊は女の指を握って笑いかける。
女は赤ん坊を自分の子として愛情たっぷりに育てた。
母となった女の愛情を受けて育った男は傲慢になった。だが、母はそんな赤ん坊を愛するのをやめなかった。
ある日突然、男が倒れた。愛する男が倒れて母はこの世の終わりを感じた。だが、懸命に看病し続けた母の思いが通じたのか目を覚ました男は以前のような傲慢な言動が無くなり母を大切にし始めた。
母は男に自分の愛情が伝わったのが嬉しかった。それから母と男は仲睦まじく幸せに暮らしましたとさ。
ってな感じのことを何通りか読み聞かせた。
何故、そんなことをしているのか?人を愛することの大切さ、もしも転生者が自分の元に現れたら動揺せずに受け入れてやれる優しく動じない心の持ち主になる英才教育を今からしておく。
ま、成果が無くても構わないさ。俺にはいくらでも時間はあるんだ。気長に育てば良い。
「帰ったわよ〜」
「おかえり、皆。」
帰ってきた女海賊達、1人1人におかえりのキスをして行く。日本人らしくないけど、愛情表現は出来る限りしていくのが大切だ。それに子供達の前だから特にしておかないと。
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