それは勇者が16歳になる誕生日のことであった

 今日はソウの誕生日だ。19歳になった。

 家族でのお祝いは来週なので今日はおめでとうの言葉だけだ。

 ソウが16歳になった日の朝、「それは勇者が16歳になる誕生日のことであった」なんて言ってたよねーと懐かしむ。


 そういえば、てんはは今年16歳じゃないか。

 よし、今年のてんはの誕生日にはまたあれができるのだな。


 とか朝は和やかだったんだけど。

 今日は忙しすぎてソウの誕生日だと再び思い出したのは夜になってからのことであった……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る