二十歳になって困ること

 ソウは明日誕生日だ。

 あと4時間ほどだねーと夕食時に話してたら、てんはが嘆いた。


「だんだん大人になるやん。いややなー」

「なんで?」

「だって二十歳になったらさー」


 何かあったら実名報道、とかかなと思ったら。


「父に頭近づけても撫でてもらえなくなるやん!」


 ……ふぁっ?


クオン「おま……、大人になる不都合で真っ先に浮かぶのそれか」

ひかる「ええやん、二十歳になっても撫でてもらったら(大笑い)」


 そんなてんは、もうすぐ高校生。今だに何かと頭を撫でてほしそうにすり寄ってくる。

 今日も本命の受験だったのでお疲れさんとよしよししておいた。

 かわいいから(超親ばか)、いいんだけどね。

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