エッセンス・エッセイ「vol.5 異能家族と裏社会レジェンド」

「異能家族と裏社会レジェンド」

https://kakuyomu.jp/works/16816452219619390205



 当時は群像劇にはまっていました(今作は要素は薄めですが、今後、意識した作品が出てくると思います)。キャラ数が多く、別の場所で各々の行動をし、それが繋がっていくという構成。


 ただ群像劇って、上手い人でないと『書いている側は楽しいけど、読んでる側はよく分からなくなる』ことになってしまいがちです(あ、自分がそうです。一気読みしないとマジで分からなくなる……)。


 書いている側は楽しいんですけどね。楽しんでいればいるほど、読み手からすれば複雑だったりして……、実は没入しているのはこっちだけ?


 そのあたりは要改善です(タイムテーブルを作るとか、できるだけ一視点でまとめて書いてしまうとか? 群像劇というよりオムニバス作品になりそうな気もしますが)。



 題材は「裏社会」


 テーマは「家族」



【異常】という【能力】を持った、かつて実験体だった少年少女が一つ屋根の下に集められています。能力を持つ者同士が『家族』という形で寄り添い合って過ごしている……まあ、もちろん能力を持っていて、裏社会に身を置いていれば、自然と過激な世界へ巻き込まれるわけですが。


 そして、キーワードとしては【ラインナップ】。


 この言葉を使っているということは、能力を持つ子供たちがどうなる予定だったのか、想像がつくのでは?


 今作では『ラインナップ』、たとえば「アビリティ・ランキング」では『十位圏内』など……能力者であれ、そうでなかったとしても、【あるグループ】を示すキーワードを作るのは好きだったりします。こう、作品が締まって見える気もしますね。


 特にそれと示す言葉がないある集団や軍団も、それはそれで魅力的ですが、それは一方で名前がある組織がいることが前提で見えてくる魅力な気もします。


 やはり比較対象がないと輪郭がぼやけてしまうわけですね。



 今作の敵は、『現在』のラインナップとラインナップ『落ち』です。

 前者は純粋な能力者、後者は能力者に追いつくために、兵器で身を固めています。


 主人公たちと同じ能力者であり、ゆえに純粋な『進化系』と、雲の上の能力者に手を届かせるため、あらゆる情報と技術を使って追いつこうとした『劣化版』。


 今と過去、そして劣化版という差があるからこそ、それぞれがはっきりするのでは?


 そんな中でも際立つのが主人公でしょうか。


 能力者でなく、兵器で身を固めた劣化版でもない。


 裏社会に身を置いたことで得た度胸と技術。そして判断力……なんだかんだと能力者と一つ屋根の下にいるわけですから、慣れもあるでしょうし、対処のストックも充分にある。

 ラインナップ、ラインナップ落ち……、

 中でも最も【異常】なのは主人公だった、というのも面白いところ。




 ――というわけで、【エッセンス・エッセイ】でした。


 短編集に紛れ込ませる予定なので、残りの作品も小出し小出しでいきます。

 まあ、人に読ませるようなものではなく、自分の頭の中を整理するためなので、書いたことが全て本当であるとも限りません(……え?)。


 こうして整理することで、新しい作品が見えてくることもあります。

 ラインナップ……また使えるかな。

 長編だけでも五十作品くらいあるので、単純にvol.50までいくのでしょうね。


 先が長ぇ。しかも増えるし。


 次のvol.6はなんでしょう。まあ、期待せずにお楽しみに。

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