ブレーメンの聖剣 第1章 胎動＜上＞

登場人物・まえがき

○登場人物

連邦（コモンウェルス）

ニケ・義・サトー：ラーヤタイ配属の歩兵の少年。ブレーメン出身。

リン：ラーヤタイ配属の強化兵で狙撃兵の少女。

野生司（のうす）マサシ：大尉。軍務省（ぐんむしょう）の中央勤めの軍人。

野生司（のうす）ノリコ：マサシの妻。

野生司（のうす）ホノカ：マサシの一人娘。高校2年生。

ネネ：侍従長。ブレーメン出身。

キエ＝キルケゴール：連邦（コモンウェルス）を統べる皇（おう）。

トラ：ブレーメン出身のギャング。

ガンマ：“聖人”の首魁（しゅかい）

キィーウェイ：ガンマの手下。ブレーメン出身。

先輩：ニケの憲兵時代の先輩で一般兵の男性。

○まえがき

　こちらの本を手に取っていただいてありがとうございます。作者のマグネシウム・リンです。こちらの作品、『ブレーメンの聖剣』シリーズは10年間温め続けていた作品です。第1章は＜上＞＜中＞＜下＞と別れ、シリーズは7章まで続く予定です。

毎週土曜日9時に公開予定です。皆さまよろしくお願いします。

　さて、こちらの作品は、ヒトと獣人族の戦争を描いています。しかしあまりミリタリー要素／描写に傾倒せず、さらに漢字にルビを振り、わかりやすい作品を心がけました。

　影響を受けた作品はいくつかありますが、もっとも影響を受けた作品は「スターウォーズ」です。SFでありながらどこか退廃的（たいはいてき）で錆びた世界観です。軍vs軍　銃vs銃　というなかで強い戦士が剣で戦います。そんなストーリー。そして人類の抱える“癌”を描けたらなと思います。