第2話 ハロー、魔女の一撃

朝、出勤前に靴を履こうとしっかりしゃがむとぎっくり腰の予兆である、がっくりがきた。


とはいえ仕事に穴を開けることはできるはずもなく、電車を乗り継いでなんとか向かった。


しかし、痛みのせいでどのように仕事先に着いたのか全く覚えていないのだった。


他の先生方は、「もう帰った方が良い」とのことで、着いて早々私は欠勤。


ただ、タイムカードを押して帰る人。


家に着くも、またも痛みのせいでどのように帰ってきたのか覚えていない。


痛くて痛くて仕方がなく、寝返りどころか膝曲げすらできないのだ。


お手洗いも手すりがないため行かない選択肢。


ベッドの上で休みたくて、携帯を開いてとにかく『ぎっくり腰』『ぎっくり腰 治す』『ぎっくり腰 即日』などと思いつく限りのサジェストを埋めた。


しかし出てくるものはほぼ同じ。


休むしかないのだ。

安静にして、安静にする。

2日目か3日目で動く。


1日目の今日、何かできることはない。


私は絶望しながらまた、自分の住んでいる地域の整骨院を検索した。


なんと、なんと!なんとっっっっ!


やってくれるところが見つかり、私は安堵した。


予約の時間まで待つ。

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