大きくなったら
飛馬 光
大きくなったら
大きくなったら何になりたい?
子供のころはいろんな答えを持っていたのに
大人になってから聞かれるとちょっと困る
だけど
自分の中には一つだけ願いがあって
幸せな老人になること
これがなりたいことかもしれない
それは縁側でお庭を見ながらお茶を飲んでいたり
行ったことのないところに行ってみたり
変わらぬ日常をただ送っていたり
なんでもいいんだけれど
ちょっとおかしいかな
ちょっとおかしいよね
君に言うと君はくすりと笑った
本当はその隣に君がいてくれること
それが一番の願いだったりもする
けれど
口に出せなくて
ぎゅっと君の手を握った
僕の行く先に
ちゃんと君がいてくれて
幸せだねって
ちゃんと口に出して伝えられたら
年齢なんて関係なくて
いつでもきっとこの世界は光で溢れていく
大きくなったらそんな世界に
いつもいられたらいいなぁ
君は
大きくなったら何になりたい?
大きくなったら 飛馬 光 @AsumaHikaru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
身の回りの小さなことから/飛馬 光
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
柔らかな色/飛馬 光
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます