異世界のサンタは鬼でした。
脱走 桜エビ丸
第1話 自殺して転生します!
こんにちは!全世界の皆さん!
私は
15才の高校1年生です!
突然ですが今私は自室で自殺をしようとしてます。首吊り自殺です。理由はいじめを受けていて周りに助けを求めても無視されてもう全部が嫌になったからです!
これだけだと分かりにくいかもしれないのでもう少し詳しく説明していきますね!
私の通っている高校はどこにでもあるような誰もが滑り止めとして受けるような高校です。しかし、この高校には他の高校では中々取りにくい資格を取りやすくしてくれるので私はここを第一志望として受験して見事合格しました!
しかし、これが仇となりました…
私は資格が取りたいから高校に入ったので資格の勉強を必死になってしていました。だけど、その資格は他の人から見たら魅力的ではなかったようで私は教室の中で浮いていました。
そこにクラスの不良に絡まれてしまって最初は「ガリ勉」とかの悪口だけだったのですがだんだんとヒートアップしていき最終的には服で隠れる所を殴られ蹴られなどの暴力へとなっていきました。
先生には悪口を言われ始めた頃から相談していたのですが、どうやら先生の判断では“いじめ”とはならなかったようでその不良はいじめを続行、先生がダメなら親ならと思い、母に相談したのですが
「あなたなら大丈夫、3年間我慢すれば良いだけの話よ。」
と言われました。
いやいやふざけんじゃねぇよ、3年間も我慢しないといけないの?それって私の高校生活を棒に振れってこと?っと思いましたね。
その後約9か月が経ってもいじめは続いています。
もう私はこの現状に耐えきれなくなって自殺しようとしています。
「ロープよし!椅子よし!椅子の上に私よし!覚悟よし!」
そうこうしてる間に自殺の準備は整いました!
正直な所少し怖いし未練が無いと言ったら嘘になってしまいます。
私だって素敵な人とお付き合いしたかったし、皆が笑顔になれるような職業に就いてみんなを笑顔にしたかったです。ですが、その思い以上に現状が過酷なものになってしまったのでもうどうでもいいなと思ったので自殺します!
「それでは皆さんさようなら!」
{そう言って彼女は自分の立っている椅子を蹴りロープで首を吊って自殺しました。}
すごいこれが死後の世界か・・・
体の輪郭は分かるけどそれ以外何も分からない
_________報告________
生前の行いから転生に必要な条件を満たしました。
達成した条件
・15歳以上
・義務化されていない勉学に励む
・6ヶ月以上もの間不公平な状況にいたが3ヶ月以上もの間諦めず生き続けた。
・8ヶ月以上誰かを幸せを守り続けた
これにより三つの選択が可能となりました。
・何一つ不自由のない退屈な天国
・職業 サンタ(鬼族)の所で不自由ながらも楽しく働ける異世界に転生する
{この世界ではあなたのやり残した事を行うチャンスがあります}
・地獄
選択したいものを心の中で叫んでください。
___________________
え? なにこれ、勝手に頭の中に画像として流れ込んできた。転生? 私まだ生きないといけなの?
もううんざりなんだけど、誰かに傷つけられながらも必死に生きてそれでも限界になって自殺したのにまだ生きないといけないのそんなの嫌だ・・・
私は天国にいきたい!
_________質問________
本当にそう思っているのですか?
あなたは確かに今まで必死になって生きていました。しかし、あなたがやりたい事は出来ましたか?
今までのあなたは自分を殺して我慢し続けました。それによって叶えられるはずの事も叶えられなかったでしょう。
その事に関してはお疲れさまでした。あなたは今までよく頑張ってきました。
ですが、そんな叶えられなかった事を叶えれるやり直せるチャンスが今あなたの目の前にあるのに掴み取らないのですか?
もう一度考えてみてください。
このまま後悔と未練で溢れ返っている状態で天国にいっても後悔しませんか?
悔みませんか?
最後に確認です。もう一度選択したいものを心の中で叫んでください。
後悔の無いように慎重に選んでください。
___________________
!!
(初めて誰かに認めてもらえた… 今まで”頑張れ”としか言われなかったのに… 初めて本当に言ってほしい事を言ってもらえた… )
あ、あたしは…あたしは…
(もう本当の事を言っても良いのかな? もう自分の気持ちに素直になっても良いのかな? もし本当に自分の気持ちに素直になって良いのなら…)
このままで良くない
このまま天国に行くなんていやだ!
やり直したい!
このまま天国に行ったとしても絶対後悔しながら天国で過ごす事とになる・・・
そんなの嫌だ!絶対つまらない!
そんなんだったらもう一度生きてやりたい事をやって楽しい人生を過ごして悔いの残らないように生きてそれで天国に行きたい!
決めた!!
私は異世界に転生する!
転生して悔いの残らない生き方で生きる!
_________報告________
選択を確認しました。
これより転生開始の準備段階に移行します。
姿はあなたの想像の通りに作成します。
ステータスは姿に合った割り振り方にしますが、基本は生前のものを引き継ぎます。
ステータス制作中・・・
___________________
これで私はやり直せる。
最初からやり直せる。
やり直して明るい人生にしてみせる!
_________報告________
姿とステータスの作成が完了しました。
ステータスは以下の通りとなりました。
・体力 1000
・魔力 1200
・防御力 1500
・攻撃力 3
・素早さ 2000
・根性 1800
・器用さ 1000
・運 8
転生後あなたは人間として
しかし確定事項ではないので最初の鬼族との会話によって働けるか決まりますので十分に注意してください。
___________________
おお~
私のステータス・・・攻撃と運だけ低い!
運は低くても良いけど攻撃力低いのはヤバいでしょ!
これ絶対へなちょこパンチしか出せないやつじゃん・・・
まぁこれで頑張ってやっていくしかないか。
それよりも鬼族と働くのが決定してないのか・・・
ん? そもそも鬼族って何者? あと転生した後のサポートは?
まさか何もなしで鬼族との面接に受からないといけないの?
無理無理無理そんなの絶対受からないって
てかそもそもこのゲームのウィンドウみたいな物は何??
_________報告________
それでは転生を開始します。
異世界の言語はすべて理解して話せるようになっています!
それでは異世界で素晴らしい人生になるように頑張ってください!
___________________
待って待って!
説明してよ!私は異世界でどうやって鬼族を見つければ良いの?
ねぇ待って! ねぇ!!!!!!
{その瞬間彼女の魂は異世界に転生した。なにも分からないまま突然と・・・}
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