No.003 艦影
艦内に張り巡らされた伝声管から、
「
そして、
すぐに近くにある伝声管に「リラム?ちょっと、今いい?聞きたいことがあるの」と、声をかけた。
3秒後、モンキーラッタルを駆け上がって発令所に来た兄のリラムに、レーダーと
リラムは腕を組みながら「ああ。 しかも、
そして、今に至る。
__________
艦内の電気が
そして、艦長のリラム・サブマールが航海長のマーセル・リビアと水雷長のエザリカ・フォラーセルに「急速潜行! 魚雷戦、用意!」と発令した。
「了解、ベント弁解放! 急速潜行、用意ヨシ!」
「ガッテン。 魚雷戦準備! 艦首発射管、1番と5番に
その間にもレーダーに映る点がこちらに向かってくるが、なぜか着弾音や被弾音がしない。
「・・・ッ、雷数
その時、聴音機をつけた
「Shit!(クソッ!)
すぐさま、デコイが発射されたが浸水1区画というダメージを負った。
「ッ! 間に合わない!」
「Prepare for shock!(衝撃に備えろ!)」
捕まり棒に手を伸ばした瞬間、激しい揺れが艦内を襲った。
そして数秒間揺れた後、「被害状況、報告しろ」というと青ざめた顔色と声で通信長のラル・メランダが報告して来た。
「ッ、艦長」
「ん?どうした?」
「艦尾発射管室が・・・」
「
「艦尾発射管室が、浸水により機能停止しました・・・」
「なに・・・?」
__________
聴音機をつけた
「レーダー上に、新たな識別! これは・・・、なんて読むんです?」
「ん? モニターに出してくれるか?」
「は、はい! えーっと、あ。これです!」
映し出されたモニターには4文字のアルファベットが表示されていた。
「
アメリカ海軍所属戦艦のアイオワ(BB-61)を簡単に説明すると、アイオワ級戦艦のネームシップで同型艦は4隻存在する。
全長は270,427メートルで、
主砲塔にMARK.7
最大速力は、(年代によって異なるが)
そんな傑作戦艦が、なぜ
いや、考えている場合ではない。軽巡洋艦に見つかって更に攻撃して来たということは、こちらを敵として見ているということだ。
艦長のリラム・サブマールは腕を静かに組み解いて、水雷長のエザリカ・フォラーセルに「エザリカ。 艦首発射管に装填している通常魚雷は、何本だ?」と聞いた。
「えっと・・・、2本です」
これを聞いて、「とりあえず、今は。
「ッ、了解! 面舵一杯!」
「1番発射管、
「・・・
1本目の魚雷が飛び出し海中を
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