最強剣士の唯一の弱点～剣術しかいじれない俺は、この学園に移ってから女の子たちの行動に対して反撃の力がない～

第1話 命がけで脱出成功（1）

「ふ、ふ、ふ――」

今はこの未知のジャングルを疾走し、ほこりを踏んでいる。

「未知」というと、俺はこのジャングルの名前を「Leaping jungle（遷移するジャングル）」と知っていますが、名前を知っているだけある。ここの魔物のレベルも種類も知らない。

今ではこの森がなぜ「人族の禁地」と呼ばれているのかを実感している。先ほど殺された2匹の「Ambush snake（待ち伏せ地の蛇）」は、1度だけ依頼討伐で見たことがあり、レベルはA級だった。

体力、もう十分だ。

地図、まだある。

武器、完全だ。

水、たっぷり。

食べ物だけあまり持っていない。計画の決定はまだ少し急いでいる。

しかし、本当に周りの人の敵意に満ちた恐ろしい目に耐えられない。考えもしないで、自分の剣を持って出発した。

そう、このジャングルの秘密はもう俺に知られている。この行商人から買ってきた地図を通じて。

このジャングルには大量の転移魔法陣がある。大昔は、「Gate of messenger（使者の門）」として使われていた。時間ごとに異世界からの使者がやってくる。

しかし600年前までは、魔法陣に高級魔物が大量に出現し、軍の重大な死傷者を出していた。そこで国王はこれらの魔法陣を封印するよう命じた。使者たちは二度と来なかった。

では、彼らがこの世界に来ることができた以上、私は逆方向に操作することができるか……？

必ずしもそうではない。

でも、思い切ってやろう！

「カサカサ……」

「……？！」

小道の両側の林から突然木の葉が掃く音が聞こえてきた。警戒して両側を見ていると、森の中で2匹の黒い影が踊っていて、俺と同じ速度で追いかけていた。

「くそっ……また睨まれた」

剣の柄を押さえた。これはまた血闘かもしれない。わざと走るスピードを落とした。案の定、2匹の黒い影が急にスピードを上げて、密林から飛び出して、道の中央に立ちはだかった。

「Gale wolf（疾風勁狼）」、等級はA級。しかし、等級はそれらの能力を決定することはできない。今は夜で、光が暗くて、毛皮は灰色でよく見えない。2つの真っ赤な目しか見えず、凶悪な光が光っていて、真っ暗な中で異常に怖い。

この魔物は前に何度か見たことがあり、攻撃の仕方を知っていた。2匹だけならまだ楽だ。

「ふ——」

静かに剣を上げた。剣の先は彼らの頭に向かっていて、後ろ足で少し後退し、迎撃の構えをしていた。

予想の中で。一匹の狼が突然攻撃を始め、こちらに向かって走ってきた。そしてもう1匹は1秒ほど待った後も、そのまま移動してきた。一瞬だけ、先頭の狼が、目の前に飛び出してきた。

この時考えずに真っ直ぐに割ると、魔物の罠にかかる。それは非常に速い反応力で俺のそばから剣鋒を避けて、後ろに隠れて。

また、その後の狼は、俺が戦闘状態に戻っていないうちに、飛びかかってきて、最初のダメージを与える。最後に、前後挟撃に陥る。

でも、人は結局魔物より賢い。全身の殺気を放ち、普通の間違ったやり方でもやった。でもそれはただのフェイントだ。

半分に振ると力の方向を変え、縦割りから横切りに切り替えた。剣は魔物の動きを素早く遮った。

すぐに、その狼は剣の下で死んで、少し温かい血が、顔に噴き出した。

もう1匹は仲間の行動を意識して、そのまま飛びかかってきた。体は片側に少し傾いて、その攻撃を避けた。同時に、それが振り向いているうちに、剣を振って、切ってしまった。

「Okay、行こう！」