人を傷つけることはなぜ起きるのか
NOTTI
第1話:虐待の発生 ①
現在、虐待行為が家庭内に限らず幅広い範囲で多発している。
このような状況が発生するということは以前ではあまり見られなかった内部的・外部的双方の側面から発生する虐待構造が出来ているのではないだろうか?と感じている。
そもそも、現在起きている虐待構造は以前から“虐待”や“ネグレクト(=育児放棄)と言われていた行為や行動・親の心理などこれらのきっかけとなるボトルネックといわれていた虐待構造とは異なった部分が多く、これまで虐待が発生する要因として考えられてきたベクトルと実際に発生しているベクトルでは全く異なったベクトルが見つかることがある。
そもそも、虐待やネグレクトといった暴力を含むチャイルド・コントロールが発生する背景にあるのが“自分の子どもなのだからこれくらいしても大丈夫だろう”という難しい線引きを迫られている親が増加している事や社会の流れから考えて“親の子ども時代の親の子育て論、子育て観”と“現代の子育て論と子育て観”など自分が育ってきた環境と現在の子どもたちが育っている環境が大きく異なっている事で正しいしつけやコミュニケーションに対する親が必要な判断と言われている領域と子どもが学校などで学んできた事柄に対する個別認識の個人差などこれらの要因の多くは“自分の子どもにはこうなってもらいたい”という理想が一種のペアハラ(=ペアレント・ハラスメント)を芽生えさせてしまい、子どもたちが“自分の考え方は正しい”と思うことよりも“大人の言うことを聞かないといけない”という割合が高まることで親の価値観を基本的な価値観の土台として構築し、そこに親の考え方が子どもたちの判断力や決断力などに大きく影響して子どもたちが社会に出た際の社会不適応が深刻になる可能性や親の価値観が正しいと思っていたとしても、集団に加わることや他の子どもたちと価値観が異なることで、集団内孤立が進みやすくなり、子どもたちがパニック状態になる可能性がある。
特に、家庭環境起因の問題が発生している場合には本人が保持している価値観や情報判断、相互理解など周囲との人間関係を構築するプロセスがうまく構築出来ない・認識できない可能性やそのような家庭で育ってきた子どもたちが見ている形とそうではない子どもたちが見ている形が異なることで相手がどういう行動を取っているかを理解する事はかなり難しく、これらの行動の意味や結果、その行動を取ったことでどのような連鎖が広がるかなどを理解するには本人が実際に体験・経験していないと相手の立場に立てないし、マルチパターンの経験値を持っていないと、友人など自分以外の人が同じ状況になったとしても、手を差し伸べることが難しいだけでなく、相手の立場と加害者側の立場をどのように理解し、適正な関係を維持するか、第三者からの干渉やフォローに対して本人に対してどういうイメージを持ってもらうかが大事だと思うのだ。
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