初めての妊娠と流産
結婚して数か月後、自然妊娠した。と同時に流産を経験した。
稽留流産というものだった。
稽留流産とは子宮の中に赤ちゃんが亡くなっている状態のことをいう。
自然排出か手術のどちらかを選択できるが、私は手術をしてもらった。
初めての妊娠が、流産という事実はなかなか言葉にし難いものだった。
「まさか私が、、、どうして?」
流産の確率は8~15%程度らしいが、誰しもが妊娠したらこう想像するだろう。
みんなが辿っていたように出産して子どもを抱けることを。
この事実はあくまで確率の問題で、誰にも平等に起こることでもない。
何回も繰り返す人も居るし、一回もない人も居る。
それでもきっと経験した人は思うだろう。
産めなくごめんねって。
「流産はよくあることだよ」
この言葉を周りから言われることがあったが、それが何なんだ!と言いたい。
よくあることの一つなのかもしれない。
それでもあのときお腹にいた子は間違いなく私の子なのだ。
存在しなくてもここに居たのだと叫びたかった。
流産をして初めて思い知った。
新たな命がお腹の中で消えることの悲しさを。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます