第37話 四人と面会。
廊下を歩いて、部屋の扉の前に着く。
この中にマサシがいるの、どう言おう。
私が考えていると、騎士さんが扉を叩く。
トントン「マサシくん、居ますか?」
返事がない様だ、騎士さんが扉を開ける。
「おいマサシくんどうした、何かあったか!」
岸さんに声をかけられて、マサシが上半身を起こして胡座を組む。
「騎士さん、リョウコさんとこんにちは、昼寝してました」
そして私達を見て目を広げる。
「何でお前達が此処にいるんだよ、来るなよ」
すると騎士さんが止めてくれる。
「まあまあマサシくん、取り敢えずは話をしようかね。
みんな椅子に座ってくれるかな、リョウコさんは真ん中でお願いします」
反対側に、四人が座り真ん中にリョウコさんと騎士さんは扉の所にいる。
「まあいい配置ね、それでは話をしましょう、まずはみんな知り合いでいいかしら?」
全員で頷く。
「それでは、過去に何が合ったかは想像付くけど、マサシくんは許すつもりがある?」
まずリョウコさんは俺に聞いてくるが答えは一つ!
「許す事は有りませんよ、絶対にね!」
俺が言うとリョウコさんはため息を着く。
「まあいつもの事ね、なら貴女達はマサシくんに謝れる!」
リョウコさんは強い口調だ、アイツらに謝らせる方向だな。
「私は嫌です」
「私もです、先輩」
「私もね」
「私は謝ってもいいかも、だって関係ないもん」
するとミオを三人が見る。
「あなた裏切るの!」
「そうです先輩、謝らないで」
「そうよ此処は謝ってはダメよ」
リョウコさんは呆れている。
「さっきも言ったけど、私はこの光景を十何年も見ているのね!
ただ、まずは女の子達、謝る事が今は大切な事なのよ、此処は何処だか分かっているの?」
「此処が何処かって、日本では無いのですか?」
「東京じゃ無いんですか? 先輩」
「確かにお城に来たけどヨーロッパか何かかな?」
「でも私達生きているの?」
ミオが言った事を、みんなが思い出す。
「そうだ、私達事故に遭ったんだ」
「そうです先輩、コンクリートの壁に突っ込みました」
「黄色のランプが近づいて」
「ドーン、そこまで覚えているは」
それを聞いてリョウコさんが、笑う。
「プププ、葛西の所で突っ込んだんだ、そうでしょう」
言われた四人は頷く。
「全く、甥と叔父で同じ事して、何をしてるんだか、同じく女性が四人なんてデジャブーかしらね、さすがパラレルワールド、あなた達の言葉なら異世界ね!」
俺はその言葉にリョウコさんに聞く。
「叔父さんも同じなんですか、本当に?」
リョウコさんは頷き、話をしてくれる。
「私達も後輩さんがケイジを振って、帰り道に首都高速の葛西ランプでコンクリートに激突、此処の世界に来たのよ、四人ともね。
そしてケイジは二日前に来て居て、すぐ今の領主さんと仲良くなってね。
私達はやはり要らない女になったのよ、ただあの時は私達は無理やりこの街に入って追われる犯罪者、そこでケイジにお金を払って貰って、奴隷落ちよ! ただしケイジの奴隷として囲われたわ」
叔父さん、知り合いを奴隷ってどれだけ鬼畜なんだよ、普通は出来ないだろう。
そして叔父さんの伝説が幕を開ける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます