第22話 日本から来た四人を事情聴取!

さてと俺と別れた後の事を、四人に聞いてみよう。


「リョウコ、お前は俺に何を言ったか覚えているか?」

「忘れました」


「アイはどうだ」

「先輩への事は、覚えてません」


「マイは覚えているな、絶対に!」

「いえ、記憶にございません」


「何処かの政治家かよ、最後ミューお前はどうだ」

「それよりもさだくん、此処は何処なの? 私達はあの後に事故に会って何故か此処にいるのよ、だって首都高速で丁度分岐点のコンクリートの壁に突っ込んでね、皆んなそうよね」


「あゝそうだよ、此処が何処かと言われて答えられるのが怖かったんだ。

もしさだが知っていて答えた回答が、私達の考えと一致したら・・・恐ろしい」


お前らは事故死して此処にいるのかよ、自業自得だなプププ。


「今笑ったのか、もしかしてドッキリかよ!おいさだ」

俺を掴むリョウコ。


「なら言おう、此処は日本では無い! パラレルワールドだ。

デ◯ズニ◯◯ンドでも、葛西の分岐点でも無い!」


「「「「パラレルワールド」」」」

四人が揃って言う。


「さだパラレルワールドてなんだ?」

「四次元とか、タイムトラベルとかだなSFの世界だよ!」


俺が言うと、四人は地面に座り込む。

「やっぱり死んだんだな」

「先輩を振った罰で、この世界に引きずり込まれたんですね」

「さだ君の呪いですか」

「もうやだ、日本に帰りたい」

皆んな泣き出してしまう。


「おい泣いたって解決はしないぞ、向こうの世界では死んでいるかもしれないし、もしかしたら何かの拍子に帰れるかもしれない」


リョウコが泣き止み言ってくる。

「絶対に、それは無い、合っても植物人間だろう私達はね。

さだは、どおやって死んだんだ?」


「死んで無いよ、あの後は夢と魔法の王国に行って、最後の丸太降りで降りて写真を撮ったと思ったら気絶して、此処に流れ着いたんだ」


「ひぃ一人で行ったのか、戦士だなさだは」

「あの寒い中に、スプ◯◯シュ◯ウン◯ンに乗ったんですか、先輩!

裸の蛮族ですよ」

「カップルの中を歩いたのか、呪いの堕天使だな」

「だから此処に居たのね、カップルを全て滅ぼす邪神だから」


お前らただの悪口しか無いじゃないかよ!痛いまた誰かが俺の肩を掴み始めた。

その手は四本ある。


「スージー、クリスティーヌお前達か!」

「何で他の女の人と話しているの、許可出して無いんだけど」

「何でお母様にガラスの靴をあげて私にくれないの、後他の女と喋っちゃ駄目!」

嫉妬だけど、一部物欲があるんじゃないスージー。


「何でさだがモテるのよ」

「先輩の浮気者、私に告白したのは嘘なの」

いゃ〜お前は俺を振っただろうよ。


「絶対に事故はアイツの呪いよ」

「そうよ認めない、さだくんが女の子に嫉妬されるなんて天変地異よ」


四人は立ち上がり、俺を挟んで二人と対峙する。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る