第2話 着いた先は何処!
川を丸太船は流れてる、本物の川だよ。
「まさか勢い余って、隣のジャ○グ○クルーズに飛び込んだ?」
そんな事を思っていると、しばらくして丸太船は川岸に着く、コン。
俺はとりあえずは、先の方から川岸にジャンプして下りる。
もちろん紙袋の荷物を持って降りてみる。
「係員の方いませんか?誰かいませんか?」
俺は何度も大声で呼んで見るが、何処からも返事は無い。
周りは鳥の囀りしか聞こえない、森の中だった。
(さてどうしようかな、進むか救助を待つか! アレ?)
背後を振り向くと、さっきまでそこに合った丸太ボートが消えた?
もう戻れないのかな、これは何処かに進むしか方法は無いかな。
荷物を持って、道なき道を歩いていく、少し開けた草原に出た。
本当にここは何処だよ、マンガかSFの世界かよ。
「ここで取り敢えず休もう」
食べ過ぎてお腹は減らないが、飲み物でもと缶ジュースを出す。
絵はアヒルだが、中身は紅茶の飲み物。
(しかしあの都市伝説じゃ無いよな、此処は!)
※振られた男が1人で乗り物に乗ると、何故か居なくなる、開いた席だけで持ち物一つ落ちてない空間に、特にスカ◯ウェ◯が危ないと※
その都市伝説じゃ無いよな、俺が乗ったのは丸太船だしなハァー、ため息ついて俺は立ち上がる。
周りを見渡すと、先の方にお城と城壁見たいな物が見える。
シ◯デ◯ラ城かも知れない、まだ夢と魔法の王国の中かも知れない。
「よしあちらに向かって歩いて行こう」
何かの拍子で園外に出たかも、従業員達がバックヤードに戻る様に歩く。
ただ道は無くて、草だらけだけどね。そして歩いていると道のような所に出る。
やっぱり、埋立地に出来た夢と魔法の王国は広いもんね。
まだこの時点でも夢と魔法の王国に居ると思っているよ、酔っ払いは!
「轍あるから道だな、恐らくあの城壁に繋がっているはず!」
此処でもアスファルト舗装やコンクリート舗装でも無くて、土の舗装だと何も不審に思って無い酔っ払い。
快晴の中を僕は歩き出す、その内に酔いは覚めるだろう。
しかし今は何時だよ、大晦日にしか夜通し遊べないのに?
(しかし両手の荷物がクソ重たいよ)
とにかく歩く、休む、歩く、休むの繰り返しをしていると隣を荷馬車が駆け抜ける。
馬なんて珍しい、王国の中はバスのはずだよな? いつ気づく酔っ払い。
俺の横で馬車は止まる。
「お兄さん、乗せようか街まで、銀貨1枚でどうだ?」
銀貨、100円か500円かどっちだ、わからないからスルーしなくちゃ。
「金は無いんで乗れません」
「銀貨一枚だよ一枚」
(銀貨、外国の硬貨でドルとかフランとかじゃ無いのか)
仕方無しに手を振ると、運転手さんは一言言って走っていく。
「そうかじゃーな」
荷馬車はかけていく、背後姿が遠くなる。
「銀貨って、何処の国なんだろう、ここ」
良い加減気づけよ、酔っ払いさん、ここは違う世界だとね。
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