遠い未来、果ての惑星にてへの応援コメント
いやー!素晴らしいです。素晴らしすぎます。特にラストのオチが秀逸でした。こう言って失礼に当たらなければいいのですが、田中芳樹が短編を描いていた頃の雰囲気を思い出させるような、これぞsfというべき素敵な作品でした。こちらの作品も大変良かったです!
作者からの返信
間川レイさま
こちらにもありがとうございます!本当にこのたびたくさん読んでいただけて、感謝しかありません。
わたしはSFが好きですが、科学的ギミックがどうの、というよりも「いつかどこかであるかもしれない人間の話」を書くベースとしてSF世界観を愛しています。それもSFのひとつの可能性だと思っているので。この作品にもその想いがこもっています。
人間の愚かさ、残酷さ、それでも生きていく、生きていかざるを得ない人の姿。そういうものを描き出せていたら幸いです。
田中芳樹のSF短編はわたしも昔好んで読みましたので、なんとなくご感想、分かる気がします。
遠い未来、果ての惑星にてへの応援コメント
懐かしい良質のSF短編に再会したかのようです。
庭師とコロニー、粛清。悲哀とそれでも生きてゆく強さ、素晴らしかったです。
作者からの返信
沖ノキリさま
ようこそおいでくださいました。
感じ取って頂いたとおり、いつの時代にも通じる人間の悲哀を込めたSFです。それでも生きて往かざるを得ない主人公に強さ、そしてなんらかの希望を見出して頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。
遠い未来、果ての惑星にてへの応援コメント
SFチックな描写と設定が好きでした。
真っ暗な路地にある光の温室の描写が印象的です。
花の育成がエネルギーの無駄遣いとは、色々と事情があるのかもしれませんが、心の豊かさを失くしたように思えますね。
しかしそれを元庭師に言ってしまうのか、と言いたくなるほどのフェリクスさんのデリカシーのなさが、また物悲しさを引き立てます。
作者からの返信
森陰五十鈴さま
お読みいただきましてありがとうございます!
遠未来の話でありますが、たぶん、ひとが争いに疲弊して、想像力や心の余裕を失ってしまった時代のものがたりなんだと思います。
打ち棄てられた貧民街や、エネルギー事情、フェリクスの無遠慮な発言……そんなところにその世界観を凝縮させました。人間は科学が発展しようと、豊かに、ましてや自由になれるわけでもない。そんな思いも込めた作品でした。
遠い未来、果ての惑星にてへの応援コメント
『匂い立つは黄金の薔薇~花園の令嬢と最後の庭師~』の原案という事で気になって拝読しました。
これは……読んで良かったです✨
『匂い立つ〜』と似たものが流れつつも、また違う味わいでとても楽しめました。
ヴィクトルが甘い匂いを辿るシーンが好きです。
期待と憂慮が入り混じるながら追い……その先の薔薇園。色彩も鮮やかで、もう薔薇の香りが匂うような文章でした。
そして、綺麗な薔薇園があった〜✨ で終わらない所が流石つるよしのさん。らしいと感じる素晴らしい物語でした(*´꒳`*)
人間の愚かさや不自由さに支配された世界。そうであっても人は生きていて……なんというか胸に染みる極上のデストピア小説でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
碧月 葉さま
こちらにもおいでいただきありがとうございます……!!
良かったとのお言葉、とても嬉しいです。最初はこの世界線でSF長編にしようとも考えたのですが、ちょっとロマンスファンタジーが書きたい気分だったので『匂い立つ~』を書いたという経緯があります。
華やかな薔薇の影にヴィクトルの哀愁が漂うようなストーリーなのですが、それも「らしい」と評して頂けてよかったです。やっぱりわたしは作品に何かしらのアイロニーや人間の愚かさをこめたくなってしまうらしくて。それを「極上のディストピア小説」だなんて光栄です!
こちらこそありがとうございました!
遠い未来、果ての惑星にてへの応援コメント
つる様、「芸術と通俗の里 第2回」へのご寄稿、有難うございました。
悲しいですね … 重苦しさこそありませんが、救いらしい救いもありません。義手から投げられた紙くずの描く弧が、最後に虚しさの化身のように心に遺ります。こういう哀しい作品には、生半可に救いの示される作品より、人の哀しみに寄り添う力がずっと強いような気がしてなりません。涙や怒りを押しつけることのない優しさを秘めた作品ですネ。
作者からの返信
友末 哲俊さま
ようこそおいでいただきました。ひさびさに友末様の企画に参加したいと思ったものの、芸術も通俗もなんのことやら考えてもよくわからず。純文学的な香りあるエンタメだろうか…?だったらほろ苦い哀しみを書いたこれだろうか?と参加させたわけですが、さてどうだったかどうか。
仰るとおり重苦しくも慟哭もありませんが、救いもない話です。ただ、意味もないけど生きているから生きていく、そんな人間の生の話である。わたしはそんなふうに捉えています。そういう意味では、逆張りの人間讃歌なのかもしれません。それが友末さまの感じた「優しさ」だったとしたら、これを書いた意味があります。