潰し屋
私は「競合潰し」と呼ばれている。
その名の通り、競合を潰すことのみを請け負う潰し屋として、この業界では知らぬ者はいないだろう。
マルオカというアパレルメーカーこら依頼があった。ミヤシタというアパレルメーカーを潰してほしいらしい。
聞けば、かつてのマルオカの社長はミヤシタの社長からいじめを受けていたらしい。最近になって、自分をいじめた人間が同じ業界で働いているのを知って、私を訪ねたのらしい。
こういう私怨による潰しの依頼は、それなりに多い。
私の潰しの手法は昔ながらのものだ。車を使う。街を走り回って、道行く人を観察するのだ。
男子小学生が歩いている。ミヤシタの服を着ていた。車を寄せて、窓を開けた。
「服だっさ、どこ見て歩いとんじゃ」
男子小学生はびっくりして固まってしまった。
これでいい。
この件が親の耳に入れば、ミヤシタの服を子どもに着せようなんてもう思わなくなるだろう。
〜〜〜
※以下、「日本不審者情報センター」より引用
20230131(京都)舞鶴市公文名付近で声かけ 1月31日夕方
https://nordot.app/993299574378610688?c=134733695793120758
京都府警によると、1月31日午後4時ごろ、舞鶴市公文名付近の路上で男子小学生への声かけが発生しました。(実行者の特徴:中年男性、白髪交じり、薄色サングラス、白色軽自動車)
■実行者の言動や状況
・車の中から、下校途中の男児に声をかけた。
・「服だっさ、どこ見て歩いとんじゃ」
■現場付近の施設
・中筋小学校、城南中学校、西舞鶴高校、西舞鶴モール
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