死にたい僕と死なせたくない彼女
berry3
出会い
『もう嫌だ何もかもが嫌だ』
これで何回目だろうマンションの屋上に登って下を眺めるのは、僕は毎日マンションの屋上に登ってわ死のうとしている。
今日もいいことは何もなかった昨日決めたんだ明日死ぬって死んで何もかも無かったことにするんだって死んでしまえば悲しみも苦しみも何も感じないんだから、でもまだお母さんにもお父さんにも最後のお別れしてなかったって最近喋る機会も減ってきてしまっているせいでろくに話してすらいないや、今になって両親への感謝が止まらなくなってきた。「本当に今までありがと」人間って死ぬ時こんな感情になるのかな最後にありがとうくらい言っておきたかったなあの子に言えなかったありがとうを昔を思い出すと涙が止まらなくなって。そしたら突然目の前に彼女が映った。「な、なんで?」嘘だ、こんなの嘘だ。「なんで君がいるの?」「私のことを考えてくれてるのが嬉しくてついね」彼女は嬉しそうだった。僕は夢を見ているのかと思った、一ヶ月前に死んでしまった彼女がいきなり目の前に出てきて僕と会話をしているのだ。
死にたい僕と死なせたくない彼女 berry3 @koni3
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