第5話への応援コメント
東日本大震災の後に生まれた「風の電話」をまず想い浮かべました。あれは亡き人に向けて生者が一方的に語り掛けるというものですが、こちらは対話が出来るのですね。
父親の台詞「その人それぞれの領域がある」、確かにそうかもしれませんね。原因がこれといって思い当たらないのに自殺を選ぶ人は、終わるべくして終わる自分の生命の最終ラインが見えてしまったのかも知れません。
そのラインが見えてしまったことによる自死は、周囲は不可解でも、本人にはなんの後悔もないのでしょう。
作者からの返信
こんにちは、コメントありがとうございます。大変お恥ずかしいながら「風の電話」の存在を初めて知りました。映画化もされていたんですね。この第一章の父と息子の電話での会話の台詞に、結構悩みながら書きあげていったのが今でも忘れられません。事前に病名が知らされていて死を迎えるものならば魂はそれなりに受け入れられるものもあるとは思います。一方で自殺という死を選んだ者たちは私の観点からですが、天国や地獄でもない「無」の世界に魂はいくのだと考えています。宿命には逆らえられませんが、今を懸命に生きることには悔いのないようにしていきたいですよね。
第三章 第1話への応援コメント
この章は、忠実な相棒である犬の視点から語られ、深い絆と突然の別れの痛みを描いています。家族ならではの限りない悲しみ。「予期せぬ別れに心が揺れる、忠誠深き目の不自由な主人への思い」という言葉が心に浮かびます。さぞかし、つらいでしょう。
読んでいると、ルーシーの忠誠心と松浦侑さんへの深い愛情が伝わってきて、心を打たれます。非常に感動的で、心に残る物語で涙がとまらなくなります。