巨大化ドラゴン
ちゃむ
第1話
突然、平和な大都市に巨大なドラゴンが出現した。
「え、何!?ボクの体が大きくなっちゃった!」
当のドラゴンも驚いた様子だったが、落ち着きを取り戻すと、不敵に笑い始めた。
「これは…散々ボクをチビと言い続けた人間に復讐するチャンスだ!」
そう言うとドラゴンはビルを破壊しながら街を荒らしまわる。
その光景を見た人々はパニックに陥り、我先に逃げ出そうとしていた。
「あっはっは!いい気味だ!」
そんな人々を見たドラゴンは大笑いすると、一人を爪の先でつまみ、自分の目の前まで持ち上げて見せた。
「やめろ!離してくれ!」
必死に抵抗する男性だが、ドラゴンの力にはかなわないのか、全く歯が立たないようだ。
するとドラゴンは町に軽く火を吹いて見せた。
ゴォォ!!
目の前にあったビルの群れはドロドロに溶けてしまった。その様子を見た男性は観念したようで、「助けてくれ」と懇願し始めた。
しかしドラゴンにはその様子が楽しいようで、今度はギロッと睨み返してみた。
「ひぃっ…」
そして、ドラゴンは口をぐわっと大きく開けて、息を大きく吸い込み始めた。
ゴゴゴゴ…!
次第に、ドラゴンの口から炎があふれ出てき始めた。
「おぉいおい、どうすんのこれぇ?このままだと君たちみんな焼け死んじゃうけどいいのかい?」
ドラゴンの言葉を聞いて、皆の顔から血の気が引いていき、一目散に逃げていく。
「まぁ、もう遅いけどね。バイバーイ」
ドラゴンは口から勢いよく火炎放射を放った。
ドッゴオオオォォォォォーーーーーン!!!
高火力の火炎放射があたり一体に広がり、街を一気に飲み込んだ。そして街は灰と化し、残っている人間はいなかった。
「あー楽しかった!」
満足げな表情を浮かべたドラゴンは巨大な翼を広げてどこかに飛び去って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます