第10話

         ◆


 次の日。

「おはよう、橘君」

 登校早々、白鳥さんに話し掛けられてしまった。

「お、おはよう」

 自分の席に着きながら、少しぎこちない挨拶を返す。

「橘君は、もう何の部活に入るか決めた?」

 会話が続く。昨日は僕のことなんか、どうでもいい様な感じだったのに。……昨日はたまたま機嫌が悪かっただけなのかな。

「えっと、まだ決めてない」

 コンピュータ部が、ガチでP検とか目指してたら嫌だなと思ったのだ。

「そう、良かった。あなたにピッタリの部活があるのよ」

「へ?」

 何で、白鳥さんが部活動の勧誘を?

「放課後、楽しみに待ってなさいな」

「え、いや、僕は……」

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