社畜OLさんと全肯定甘やかしホットアイマスクちゃんのぬくぬく膝枕百合

にゃー

ホットアイマスクちゃんはロリ巨乳でも良いしトランジスタグラマーお姉さんでも良いし発育の良い少女でも良い。自由とはそういうことです。


「……ただいま……」


 静かにドアを開ける音と一緒に、疲れ切ったねむりさんの声が聞こえてきます。時刻はもう22時を回ろうかというところで、今日も望まぬ残業に精を出してきたようです。


「お帰りなさい、ねむりさん」


「アイちゃぁん疲れたあぁぁ……」


 ワンルームの玄関で、パリっと着こなしたスーツからは想像も付かないくらい気の抜けた声を出すねむりさん。通勤バッグをその場に落として、ふらふらと覚束ない足取りでわたしの胸に飛び込んできました。


「本当に、お疲れ様です」


 LINEで知らされていた通り、夕飯すら合間に済ませながらお仕事を頑張っていたみたいで。職場ではバリキャリさん?らしいですけど、せめて家の中でくらいは心も体も力を抜いて欲しい。だからわたしは、今日もいつものアレ・・をしてあげたいと思うのです。まずはその準備から、ですけども。


「スーツ、失礼しますね」


 胸でお顔を預かったまま襟元に手をかければ、ねむりさんは反射のように体をもぞもぞ動かしてジャケットを脱ぎました。毎日こんな調子なので、スーツ用のハンガーはもう玄関に常備してあります。ひとまずそれにジャケットをかけ、続けて腰にも手を回してベルトを緩めれば、すとーんとスラックスが廊下に落ちました。拾い上げ……たいところですが、ねむりさんがわたしの胸元にもたれかかったままなので、しゃがむこともできません。


「ねむりさん。ズボンだけ、拾わせてくださいね」


「んやぁー……」


 やっぱり拾わなくて良いですね。

 明日は土曜日、仕事もお休みですし、朝になってから考えましょう。そう切り替えて、今度はもう一度上の方、ワイシャツのボタンを外していきます。下から順番にぷちぷちと開けていくあいだにも、ねむりさんの体からどんどん力が抜けていくのが伝わってきました。

 もはやこれは毎日のルーティーンみたいなもので。残業帰りのねむりさんはこの順番で服を脱がしていくことで、アレ・・に向けて心身が勝手に準備を整えていくんです。


「はい、ばんざーい」


「んあぁ~」


 スラックスの上にぱさりと重なった白いシャツも、今は放置。続けざま、下に着ていたキャミソールの裾に手をかけて、一気に脱がせます。この瞬間だけは、ねむりさんも頑張ってわたしの胸元から顔を浮かせていました。えらい、えらい。


「下着も、失礼しますね」


 えらいついでにブラも脱がせてしまいましょう。ねむりさんはだいぶ前からもう、この姿勢でもわたしがすぐに外せるようにと、背面ホックのものしか付けなくなってしまいました。

 万が一にもキャミソール越しでも透けないようにとの、仕事用の白いシンプルな下着。ねむりさんはお外でそういう隙を晒すのが嫌みたいです。すこーしだけふちに刺繍が施されたそれのホックを外せば、わたしより背は高いけれどわたしより控えめなお胸が、ふるっと外気に曝されます。まあ、くっつかれているので見えないんですけど。でも見えずとも、わたしたちのあいだからブラを引き抜くくらいは造作もありません。これもそのまま、ワイシャツの上に落として。

 そうしたら同じデザインのショーツにも指をかけて、すーっと太ももを滑らせます。落ちていき、かかとに引っかかったそれをねむりさんが脚でぽいっと……おお、これまた見事にブラの上に乗っかりました。お上手ですね。


「ねむりさん、もう少しですよー」


 いよいよ全身が弛緩してきたねむりさんがふにゃふにゃになってしまう前に、手早くパジャマを着せてあげます。これも勿論、前もって玄関近くに用意していたものです。

 シンプルな膝丈ワンピース、クリーム色でシルク生地なそれは、用意した当初こそ「こんな可愛らしいもの……」と渋っていましたが、今ではすっかりねむりさんのお気に入りです。何と言っても、着るのが楽ですからね。

 あ、ノーブラノーパンパジャマは下着着用時よりリラックス効果が高いというのは、今さら言うまでもないことですよね。お胸の形が崩れる?そんなこと、このわたしが考慮しないわけないじゃないですか。寝ている間はずーっと、両手でほどよく支えてあげています。これくらいできなくて、一流の専属ホットアイマスクは名乗れませんからね。


「よく頑張りましたね。さあ、行きましょうか」


 こうして、ようやく着替え終わったねむりさんをリビング 兼 寝室へと連れていきます。もう足取りも覚束ないですが、わたしの体を杖代わりに短い廊下を進んで貰って、何とか敷いていたおふとぅんの元まで辿り着けました。えらい、えらい。


「はぁい、ごろーん」


「んあぁ……」


 おふとぅんの上で正座して――枕?ありませんよそんなの。わたし自身が枕です――、返事もままならないねむりさんを膝枕へと誘います。仰向けで横になり、逆さまのお顔をこちらに向けるねむりさんの目はもうとろんとしていました。眠たい、というよりも疲れとリラックスモードで頭が回っていないような感じです。そのまま眠ってしまっても良いように、パジャマに着替えてもらったのですけど。

 ちなみにわたしの恰好も、ねむりさんとお揃いのワンピースパジャマです。もちろん生地の肌触りはとても良いのですが、膝枕をする上ではわたしの太ももを直に枕にして貰いたいので、今は裾をせり上げています。ねむりさん曰く、わたしの太ももはぬくぬくふかふかで最高らしいので。まあ身体がぬくぬくしているのはホットアイマスクとしての基本技能です。これがないとただのアイマスクですからね。


「改めて、今日も一日お疲れさまでした」


「……ぁぃ……」


 さてさて。全ての準備が整ったところで、ここからがホットアイマスクの本懐です。


「今夜もわたしで、いーっぱい癒されてくださいね」


 わたしに言葉に合わせて、ねむりさんはゆっくりと眼をつむりました。その瞼、目元全体を覆うように、左右の手のひらをそっと宛がいます。


「ふあぁぁぁぁ……」


 一拍だけおいて、とーっても気の抜けたような声を漏らすねむりさん。

 さっきも言ったようにわたしの体はぬくぬくしているので、手のひらももちろんじんわりと温みを帯びています。それが今日一日のデスクワークで酷使されたおめめを包み込めば、自然とこんな声も出てしまうというものでしょう。えへん。


「きもちぃ……」


「そうですか?よかった」


 全く力の入っていない声で言ってくれるねむりさんに、わたしも嬉しくなってしまいます。ホットアイマスクぱわーで体からは一層力が抜けてしまったようで、太ももにかかる重さもさらに増していきました。もちろん、幸せの重みというやつです。


「ぬくぬくで、頑張ったおめめさんをいい子いい子してあげましょうね」


「……んぃ……」


 ゆーっくりゆーっくり、おめめさんがびっくりしないように、宛がった指で瞼を撫でていきます。上から下へ、瞼が閉じるのと同じ向きで。そうすると、すでに閉じていたまぶたさんがおめめさんを守るという役割をわたしの両手に譲ってくれて、ねむりさんの体がもっともっとリラックスできるんです。体がリラックスできれば当然、それに合わせて心の方も。


「いい子、いい子。ねむりさんは毎日頑張って、偉いですね」


「……ぁぁ~……」


 ねぎらいの言葉を囁くことも忘れません。背中を丸めて、耳元へ小さな声を届けるように。おみみさんをほぐしてあげれば、その奥ののうみそさんも柔くほぐれていきますからね。


「明日はお休みですから。今はなんにも考えずに、疲れを取りましょうね」


「……ぁぅ……」


「そのまま寝てしまっても良いですし。元気が出たなら、夜更かししちゃっても良いんですよ。ねむりさんのしたいようにして良いんです」


 今日のことも明日のことも、全部わたしがやってあげますからね。

 おめめもぬくぬく、頭の後ろもぬくぬく、気持ち良いですね。


「……ぅぁー……」


 しばらくそのまま、ゆったりとした時間を過ごします。

 市販のそれと違って、専属ホットアイマスクであるわたしの体は、時間経過で冷めてしまうなんてことはありません。いつだって、ねむりさんの為にぬくぬくやわやわです。


「……んぁー……」


 もう気の抜けた呻き声しか出せなくなってしまったねむりさん。仕事中に限らず、家にいる時も大抵はしゃっきりしているのですが……この時ばっかりはこうして、手のひら越しにも分かる蕩け切った顔をしています。可愛いですね。


 いつもならこのかわいいかわいい様子をずっと見ているところなのですが……今日はあえて、ここで一度お顔から手を離します。

 ゆっくりと驚かさないように……していたつもりでしたが、やっぱり、露わになった瞼がぱちりと開いてしまいました。


「……なんでぇ……?きもちぃのやめちゃうの……?」


 普段からは想像も付かないくらい幼くなってしまった口調で、ねむりさんが悲しそうにこぼします。ぬくぬくが無くなってしまったおめめさんも、お口以上にさみしいさみしいって言っていました。

 その様子に胸がきゅぅっと締め付けられるような感覚に陥ってしまいます。手を離したのは、何も意地悪がしたいからというわけではなく。


「あぁっ、寂しくしてごめんなさい。大丈夫ですよ、ほら――」


 今日は、いつもよりもーっと特別な癒しをプレゼントしてあげたかったんです。今週はいつにも増して忙しかったようですし、ようやく週末、ゆっくりできるんですから。


 だから、もっと身を寄せて。

 空いた両手で、ねむりさんの二つのおててを逆さまに握ります。

 腰を丸めて、体を屈めて。膝枕は維持したまま、ねむりさんに覆い被さるように。



「――はぁい、ぎゅぅーっ……♡」


「わ、あ、ひゃぁぁっ……」



 胸を思いっきり、だけど優しく、ねむりさんのお顔に押し当てます。

 寂しがっていた目元を覆い尽くすみたいに。当たり前ですがわたしは胸もぬくぬくふわふわなので、柔らかさとほど良い重みも相まって、リラックス効果は手のひら以上。これこそ、専属ホットアイマスクの奥の手の一つです。


 ねむりさんはさっきも玄関でわたしの胸元に頭を預けていましたが、あれとは全く感触が違うはずです。寝っ転がって脱力しきったお顔の上に、ほど良い圧迫感が感じられる力加減でむにゅう~っとふわふわが押し付けられる。それはきっと、すごく気持ちが良い、はず。


「ねむりさん、どうですかぁ?」


「……きもちぃよぉ……」


「本当ですか?良かったぁ」


 お顔に負担をかけないような、シルク生地の滑らかな肌触り。当然ながらわたしも下着は付けていないので、こうやって押し付けることで、薄手の生地の奥の方から、素肌のしっとりとした感触を少しだけ伝えてあげます。それと同時に、わたしの心臓がすきすきって囁く音も。


「~~♡」


「……ぁ……ぅぁぁ……」


 ねむりさんの口元は、ちょうどわたしの胸の谷間辺りに位置していて。うわ言のように漏れる声がわたしの体の真ん中をくすぐって、もうたまりません。

 少しだけ、ほんの少しだけ。体を左右に揺らして、両胸でお顔をマッサージしてあげます。あんまり大きく動くと、気が散ってしまうでしょうから。あくまで優しく、小さく、お顔をあやすように。

 その微かなリズムに合わせて、繋いだおててもにぎにぎ、にぎにぎ。


「……ん……ん……んぅ……」


 ねむりさんの声も体も、リズムに合わせてふわふわ、ふにゃふにゃ。


「ぜーんぶ、力を抜いちゃいましょう。ねむりさんは、溶けちゃうんです」


 体の形を保つという力すら、抜けてしまうように。とろとろに溶けてしまうように。そんな思いを込めて、触れている部分全てでねむりさんに温もりを差し上げます。


「……ぁ、ぁ……らめ……」


「む」


 だというのにねむりさんは、この期に及んで何やら抵抗の意思を見せてきました。ちょっと手を離しただけであんなに寂しそうにしていたくせに、いまさら何がダメだというのでしょう。


 見れば、脱力しきって投げ出されていた両脚が僅かに、内股に縮こまっていました。

 ほんの少しではありますが、体に力が入ってしまっている証拠です。むむぅ……胸ぎゅーまでしたのにこれとは、専属ホットアイマスクの沽券に関わる事態ですよ。リラックスしようとしない悪い子さんには、ちゃんと言って聞かせなければいけません。


「――ねむりさん。ねむりさん。なぁんにもダメじゃないですよ」


「……ぅぁ……」


「ふわふわとぬくぬくで、とろとろに溶けちゃうことは、とっても良いことなんです。ダメなことなんて何もないんですよ」


 二つのやわやわをもう少しだけ深ぁく押し付けて、体をもっと、ねむりさんへと寄せていきます。握っていたおててはそのままに、手のひらだけでなく、手首から肘の辺りまでぴったりくっ付けて。ねむりさんの体全体を、おふとぅんに沈み込ませていくように。


「ダメじゃない……ダメじゃない……ぜぇんぶ、力を抜いて」


「……ぁ、ぁ……ぁぅぅ……」


 無駄な抵抗はやめなさーい。

 わたしの心臓も、とっくんとっくんそう言っています。


「ほら、ねむりさん。溶ける、とける……ねむりさんの全部が、とけちゃいますよぉー……」


「……んんぅっ……」


 そうすれば、ほら。

 一度だけ悩ましげな声を上げて、だけどねむりさんの体はあっさりと諦めました。ふふふ、所詮は悪あがき。わたしの本気にかかればこのくらいちょちょいのちょいです。くっ付いていたねむりさんの太ももが、段々と弛緩していって。少しだけ浮いていたお膝が、負けましたぁってへたりこんで。今度こそ完全に力を失ったその体を、達成感と共に眺めること一秒、二秒……



「……ぁ、ぁ、ぁぁぁー……」


「――あぁ、あらあら……♡」



 しょわわわぁぁ……と、本当に微かな音をたてながら、ねむりさんのおまたに影が広がっていきます。ワンピースを濡らして、おふとぅんにどんどん染み込んでいくそれ・・が、なるほど、ねむりさんが抵抗しようとしていた理由だったようです。


「……ふぁ、ぁぁぁー……♡」


 我を忘れたような恍惚とした声が、少しくぐもってに聞こえてきます。

 ちょーっと溜まっていたようで、水音とも呼べないような静かな音はまだ止みません。なので、ここは専属ホットアイマスクとしてお手伝いをば。


「ほぉら、ねむりさん……しーしー……しーしー……♡」


「……ー、~~っ……♡」


 わたしの囁きに反応してか、小さなその音は更にゆっくりゆっくり、穏やかなものへ。

 鼻を突く独特の匂いと目には見えない熱気が立ち昇り、ねむりさんの太ももは僅かに艶を帯びています。


「まだ出ますか?もうおしまい?……ほら、全部出しきって……♡」


「ーー、ーっ、~~……♡♡」


 おふとぅんにできた影が、ねむりさんのかかと近くまで伸びた辺りで、かわいいかわいいおまたの音はようやく止まりました。上半身の方にも伸びてきていた影は、ねむりさんの背中、そして枕の役割を全うし続けているわたしの膝にまで届いています。

 ふふ、ねむりさんのおみずさんもぬくぬくですね。


「――ねむりさん」


 脱力したままの彼女に、囁きかけます。

 ちゃーんと言うことを聞けたから、いい子いい子してあげないと。


「上手におもらし、できましたね……♡」


「……ぅぅ、ぁぅ……」


 先程よりもとろんと、本当に全部の憂いが流れて消えたような声音。

 眠たげに、幸せそうに唇をもごもごさせています。


 きっと、恥ずかしいなんて気持ちはほんの少しだって抱いていないはずです。そんなの、リラックスしきった今のねむりさんの心の中には残っていないでしょうから。

 ……明日、目を覚ましてから、思い出して悶絶しそうではありますけど。


「だいじょうぶ。お片付けもふきふきもお着替えも、ぜーんぶわたしがしてあげますからね」


「……んー……」


 まあ、でも今は。

 ねむりさんのおみずさんが、ぬるま湯のようにぬくぬくを保っているあいだくらいは。そのまんま、気持ち良い微睡みの中にいて良いんですよ。ぽやぽやふわふわな意識に身を任せて、そのまんま、何となく眠ってしまって良いんですよ。


「だいじょうぶ、だいじょうぶ……」


「…………、…………」


 ずーっと、わたしが温めていてあげますからね。

 専属ホットアイマスクの、わたしが。



「……おやすみなさい、ねむりさん――」

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社畜OLさんと全肯定甘やかしホットアイマスクちゃんのぬくぬく膝枕百合 にゃー @nyannnyannnyann

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