夏の暑さ
夏フェス当日。
「「「「ことりノート、ファイヤー!」」」」
舞台へ上がる。
客入りは上々。
さあ、俺達のステージだ!
「初めましての人も、もう知ってるよって人も、こんにちは! ことりノートです! 今日は俺達のステージを見に来てくれて、ありがとう! 一緒に盛り上がってくれよな!」
「ディスカバリー」
定番の曲で、初っ端から盛り上げていく。
「さまー☆ばけーしょん」
新曲だ。夏の恋の歌。女の子目線の歌詞を響が出来るだけ可愛く歌い上げる。
「メッセンジャー」
「チアフルフラワー」
この流れで恋する乙女を応援するストーリーを作る。
「マジシャン・ブランデー」
ここで少し落ち着いた不思議な曲を。
「just do it !」
響が必死に練習していたラップバトル曲。
まだ櫻井姉弟のリリックに及ばないものの何とか食らいついている。
「「「「ありがとうございました‼」」」」
控室に戻ると、何とインスカのボーカル寺島さんがいた。
「ことりノート、中々面白いじゃねえか」
「な、何で、寺島さんが⁉」
「何でって差し入れ」
少し高級なお菓子セットだった。
「お前ら頑張ってるじゃん。俺好きよ、君達みたいなの」
「あ、ありがとうございます! ほら、お前らも頭下げろ」
「ありがとうっ、ございますっ!」
「ありがとう」
「……ありがとう、ございます」
「いいって、いいって。あ、俺らの出番ちょい先だけど、良かったら見てって」
「は、はい! 勿論、見させていただきます!」
花火と共に見たインスカのステージは、キラキラと輝いていて、眩しかった。
「いつか、この大きなステージに立てるようになろうぜ!」
「おう」
こうして、俺達の夏フェスは終わったのだった。
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