第96話 8月の満月は「チョウザメ」の満月

 8月の満月の別名は「スタージョン・ムーン」と言います。


「スタージョン」とは、「チョウザメ」のこと。


 この時期に、アメリカとカナダの五大湖に生息する大型魚であるチョウザメが最も収穫できる月であったことから、アメリカの先住民たちが名付けたのだそうです。


 他の月にも、呼び名があります。


 1月……ウルフムーン(狼月)

 2月……スノームーン(雪月)

 3月……ワームムーン(芋虫月)

 4月……ピンクムーン(桃色月)

 5月……フラワームーン(花月)

 6月……ストロベリームーン(苺月)

 7月……バックムーン(牡鹿月)

 9月……ハーベストムーン(収穫月)

 10月……ハンターズムーン(狩猟月)

 11月……ビーバームーン(ビーバー月)

 12月……コールドムーン(寒冷月)


 アメリカの先住民たちは季節を把握するために、「農事歴」として、各月の満月に、動植物や季節のイベントなどの名前をつけていたのだそうです。


 1月の「ウルフムーン」、7月の「バックムーン」あたりは格好良いですけど、3月の「ワームムーン」や11月の「ビーバームーン」って、ちょっとなあ……。

 3月の夜に、空を見上げて満月だったら「あっ芋虫月」とか思うんでしょうか。


 それと、4月の「ピンクムーン」とか、6月の「ストロベリームーン」は、可愛い名前ではあるんだけど、なんだか、エッチなお店の名前や、そっち系の雑誌のタイトルにありそうな気が……。(偏見?)


 今年の8月は2日と31日の2回、満月が見られるそうです。


 ひと月のうちに、2回満月が見られる事象は珍しく、これを「ブルームーン」と言います。


 2度の満月だから「ダブルムーン」→「ブルームーン」になった、という由来の説や、19世紀にインドで火山が噴火した際に月が青く見えたという逸話から、という説があります(これは「極めて稀なこと、滅多に起こらないこと」という意味で「once in a blue moon」ということわざにもなっています)。


 この8月末の「ブルームーン」を逃すと、次の「ブルームーン」は2026年5月! それまで見られないらしいですよ!


 ひと月で2回も満月が見られるなんて、なんだかお得感! 

 しかも、この8月31日の満月は、ひと際大きく見える「スーパームーン」でもあります! あなたはラッキーです!


 数年に1度しか見られない貴重な「ブルームーン」は、願い事を引き寄せ、幸運を招くとも言われていますので、このチャンスにぜひ! お見逃しなく!


 なんだか通販の売り文句みたいな締め方になっちゃった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る